「気分が落ち込み、気持ちが晴れない、何をするのも嫌だ。」
仕事や日常生活で、失敗や嫌な事があり、憂鬱なムードになる。
それが長引く、特別な理由もないのに、憂うつで気分が重苦しい、不安感やイライラが続いている、朝おきられない、外出できない、
人と話すのがつらい、食事もとれない、家事をする気も起きない。(行動面にも変化が現れる)
引っ越し、転勤など、環境の変化のあと、長年患った病気がよくなったあとに、憂うつな状態が続いている。
「朝になると気分がふさぎ、新聞やテレビを見る気も起きない。」
朝、目覚めると疲労感があり、嫌な気分になる。
家族と話をするのもおっくうで、朝食を食べる気も起きない。
日課のように見ていた朝のニュースや朝刊に目を通すのも嫌。
昼頃から少しずつこうした気持ちが薄れ、夕方になるとかなり楽になる。
これまでの自分を恥じ、一方的に自分を責める。
自信がなく、将来も悲観的に考える。
気分が落ち込むと、自分の過去、現在、未来が一切無意味で価値のないように思われる。
「価値のない自分なんか死んでしまった方がよいのではないか」という気持ち(自己否定感情)がおこる。
ちょっとした周囲の言葉にひどく動揺する。
主体性がなくなり、他人に惑わされやすい。
待ち合わせ場所や時間を忘れることがある。
ある一定期間の記憶が消えたり、まったく思い出せないことがある。
物忘れは、誰でも普通にあることだが、最近、待ち合わせ時間や場所が急に思い出せなくなる、
電車を乗り過ごすなど、物忘れが激しくなったような気がする。
物忘れのために、家族や友人、会社の同僚、上司などから文句を言われたことがある。
大勢の人と一緒に自分が写っている写真を見ても、自分がどこにいるのか、探し出せないことがある、
身近にある物の名前が出てこないことがある。
特定の出来事を境に、それまでの一定期間の記憶がとんでいたり、まったく思い出せない=逆行性健忘。
自分に関するいっさいのことを忘れてしまった=生活史健忘。
買い物をしても、どちらにしようか、決められない。
職場の会議で発言できない。
あらかじめ買うものを決めて買い物に出かけても、いざ店頭に行くとあれこれ迷い、結局買わずに帰る。
食事の献立が決められない、料理や掃除の手順に迷う。
簡単なことでも決断できない。
家族や友人との話の中で決断を迫られると、頭の中が混乱してしまい、結論が出せない。
会社員の場合、職場の会議で発言できない、決済がだせない。
その結果、気ばかり急いでひどく焦ったりする。
何を聞いても、何を見ても、感情がわかない。
何事にも無感動になった。
大好きな趣味をやっても楽しくない。
満開の桜を見ても美しいとは思えない。
音楽(ライブ)や映画を見ても感動しない。
涙もろい性格だったのに、悲しいドラマや映画を見ても、何も感じない。
どんなことに対しても興味がわかず、喜びや悲しみといった感情がわかない。
最近、一度も笑ったことがない。
無感動な状態がとても苦痛に感じる。
着替え、食事、入浴、歯磨きなど、日常生活で必要最低限のことが、すべてめんどくさい、おっくうである。
朝起きられない、起きても食事をする気が起きない、着替えも、顔を洗う気も起きないなど、
日常生活で、最低限の行動さえ、やる気が起きない。
こうしたことに気ばかり焦り、自分を責めることがある。
部屋が散らかり放題。
何かしなければならないと思うのに、行動に移せない。
新聞や本を読んだり、テレビをみるのも、めんどくさい、
何をするのも面倒で、ただ、ぼんやり過ごすようになった。
頭の中で、進歩的な、何かを考えるなど、とてもできない。
自分の怠慢心を嫌い、無理に行動しようとしても、まったく気持ちがついていかない。
最近、だらだらと毎日を過ごし、エネルギーが枯れてしまった感がある。
将来のことが気になりイライラする。
落ち着いて、何か進歩的な事を、じっくり考えることができない。
じっとしていられない。
将来のことが気になり、気がせく、いつもあせっている感じ。
居ても立っても居られず、ウロウロしたり、ジリジリとした苛立ちを感じる=焦燥感。
これからどうなるのだろう、と、いつも不安感を伴うことが多い。
テレビを見ても、好きな本を読んでもまったく集中できず、頭に入らない
新聞や本を読んでも、テレビを見ても内容が頭の中にインプットされない。
普通に何かを考えようとすることが苦痛で、無理に努力しなければ考えが浮かばない。
家事や仕事に取り掛かる気が起きず、何とか取り掛かっても根気がなく、集中できない。
何をしても自分だけが理解できていないようだ。
自分は、ひょっとして、ボケてしまったのか、と焦ることがある。
職場で、仕事をしていても、うまく優先順位をつけて、能率よくこなせない。
料理や掃除をしていても、うまく優先順位をつけて、能率よくこなせない。
なぜ、うまくできないのか、わからない。
理由もないのにだるさが続き、寝ても寝ても疲れがとれない=慢性疲労。
誰でもハードワークの後や、残業で疲れたり、緊張したあとなどは、疲労を感じるが、
普通は、睡眠をとって体を休め、趣味や遊びなどでリフレッシュすれば、こうした疲労感は、徐々に軽くなる。
しかし、疲れるようなことがないのに、だるさが続き、頭痛や頭重感などの症状がぬけない。
日常生活のささいな動作でも、とても疲れる感じがする。
何を食べてもおいしくない。
いつも、おなかが空いている感があるが、食欲がない。
おなかが空いているような気がするが食欲がない。
大好物のおいしそうな、においがしても、食欲がわかない。
目の前に食事があっても食べる気が起きない。
好物を食べてもおいしいと思えない。
何を食べても味がしない、まるで砂をかんでいるような気がする。
食欲は、ないが、しかたなく無理に食べるが、しつこい油ものをとったりすると、あとから吐くこともある。
眠りたいのに眠れない。
明け方早く目が覚め、それから朝まで眠れない。
夢が多い。
大切な会議の前日、試験の前日などは、変に興奮して寝つけない。
騒音や、体に痛みや、かゆみがあるなど、環境や体調によって寝つけないことは、だれでもあるが、
原因が解決すれば、また眠れるようになる。こうした理由がないのに、なかなか寝付けず、眠ってもすぐに目が覚める。
夜中や明け方に決まって目が覚め、朝まで寝られず、あれこれと考えをめぐらせているうちに、朝を迎えてしまうという不眠が続いている。
何度も何度も嫌な夢を見て目を覚ますことがある。
眠りが浅いと比較的夢も多くなるものだが、夢の内容が、誰かに追われている、
恐怖を伴う出来事、崖から落ちる、底なし沼に沈む、などの悪夢であることが多い。
特殊な睡眠障害のタイプとして、実際には寝ているのに眠った気がまったくしない=睡眠感剥奪症。
睡眠時間が徐々に遅れていき、昼と夜が逆転してしまう=睡眠相後退症候群。
漠然とした不安感、イライラなどがあり、口が渇いたり、息が詰まる感じや、動悸がする
場所や状況に関係なく、漠然とした不安感があったり、理由もないのにイライラする。
なんとなく大きな災害や犯罪、事故など、よくないことが起こるような気がして落ち着かない。
そのために、気分が悪くなったり、緊張感や口の渇き、汗がたくさん出たり、急に動悸がしたり、息のつまるような感じがする。
他人にジロジロ診られているような気がして人の集まるところに行きたくない。
他人の視線を受けると、緊張して態度がぎこちなくなったりする。
つねに人の視線が気になり、外に出たくない。
人に見られると自分の考えを見抜かれてしまっているような気がして恐怖を感じる。
人に見られると、心臓がドキドキしたり、手のひらに汗をびっしょりかくことがある。
自分の視線が他人に不快感を与えているような気がして、人と視線が合わせられない。
人前で赤面したり、多量の汗が出たり、手や声が震えることが苦痛でならない。
大勢の人前に出ると、過緊張状態になり、赤面したり、手や体、声が震える、手のひらから大量の汗が出たり、
ひどいときは言葉が出ない、どもるなどの症状が現れる。
こうした、極度に緊張した自分の姿を情けなく思い、それを他人が軽蔑しているような気がして、会議の日に会社を休むようになる。
人前に出ることを避けるようになる。
一対一の場面で話すときは、こうした症状は軽くなる。
自分から不快なにおいが出ていたり、自分の姿が醜いために周囲に迷惑をかけているようで苦痛。
自分から、おなら、わきが、尿のにおいなどが出ていて、周囲に迷惑をかけていると思う。
周囲の人が咳ばらいをしたりすると、それが自分のにおいのせいだと思う。
そのために外出できず、人の集まるところにも行けない。
自分の姿が醜いために周囲の人が避け、嘲笑されている気がする。
鏡を見ることも多く、自分は不細工だと思う。
不安で電車やバス、飛行機に乗れない。
高いところや狭いところにひとりで行けない。
ふだんはそんなに怖がることもないのに、いざ、ひとりでバス、電車、飛行機などに乗ろうとすると、恐怖のあまり体がこわばったり、息苦しくなったりする。
何台も電車をやり過ごしたり、自分で車を運転することが怖くなったりする。
しかし、家族や友人が一緒ののきは、わりとスムーズに乗ることができる。
人が大勢集まる場所に来ると、激しい不安感や恐怖感を抱く。
ビルの最上階などの高い場所や、特定の動物などが近づくと、強い恐怖感を覚える。
突然、何の前触れもなく、動機、息苦しさ、「死ぬのではないか」という恐怖感に襲われる。
家の中、外出先、道端、宴会場、乗り物の中やエレベーター、外出先のトイレなどで、何の前触れもなく、激しい動機や息切れなどが起こり、
「このまま死んでしまうのではないか」とか、「発狂してしまうのではないか」という、恐怖感に包まれる。
冷や汗が出たり、頭の中が真っ白になることもある。
あまりに強烈な発作のために、救急車で病院に駆け込むこともあるが、こうした発作は10分間で最高潮になり、約30分~1時間程度で収まる。
息苦しさが亢じて、頻繁に呼吸をはじめる=過呼吸発作。
「声が出ない」、「立てない」、「歩けない」、「物がはっきり見えない」などの症状が現れる。
突然、「声が出なくなる」、「立てない」、「歩けない」、「物がぼやけて見える」、といった症状が現れ、
何か、重い病気にかかっているのではと、耳鼻科や眼科、脳神経外科などを受診、検査を受けるが、どこも悪くない。
こういった症状は、精神的に嫌な出来事があった時に現れる。
体のどこかに原因不明の痛みがあり、それが長く続いている。
病院で検査をしても異常がないと診断されたのに、肩、腰、おなか、関節など、体のどこかに原因不明の痛みが続いている。
痛みとともに、ビリビリ感、シビレ感(パレステジー)などの異常感覚を伴う。
そのため、立ったり、座ったり、歩行するなどの日常的な動作をするのが苦痛。
家事や外出、通勤ができない、日常生活に支障が現れている。
極端に食べない、逆に食べ過ぎる。嘔吐を繰り返す、下剤を乱用する。
他人から「太っていない」といわれても体重が気になり、食事を極端に減らす、あるいは全くとらない。
体重が増えることに恐怖を感じ、毎日体重を測っている。
1g単位で目盛りが気になる(体重増加恐怖)。
一方で、ストレスを発散させたくなり、気晴らしにムチャ食いを始める。
ムチャ食いが続き、体重計のある一定のラインを少しでもオーバーしたことなどをきっかけに
食事のたびに口に指を入れて吐いたり、大量に下剤を飲んだりする。
こうした行動を繰り返している。
手首を切るなどの自傷行為をしたこともある。
自分が、何か重い病気にかかっているのではないかと心配する。
体に感じる、ちょっとした不調から、「自分は、何か重い病気にかかっているのではないか」という思いにとらわれてしまう。
「ガンかもしれない」などと周囲に訴え、病院で検査を受け、「異常がない」と診断されても、信じられず、いくつも病院を回る。
次から次へと体の不調や痛みを感じ、周囲に訴え続ける。
頭の中で否定しても、同じ考えが、何回もわいてくる。それを追い払うことができない。
一つの行動(動作)を反復して繰り返す。
鍵をかけて、家を離れ、かけたかどうか不安になり引き返す。
これが、一度ではすまず、家を離れると、「鍵をかけ忘れたことで泥棒に入られるかもしれない」という不安が起こり、
何度も戻って確認する。そのため約束の時間に遅れたりする。
水道の栓を占めたのに、水が出ているような気がして、栓を締めに何度も戻る。
タバコの火を消したかどうか不安になり、何度も確認する。
ガスの元栓を締めたのに、何度も戻って確認する。
頭では無意味だとわかっているのに、反復して同じことを凝り返す。
はじめから確認の回数を決め、必ず実行しないと不吉なことが起こる、
右足から歩き出さなければ事故にあう、などと思い込んでいる。
手に、何か、ばい菌がついているような気がして、何回も手を洗い続ける。
少しでも手が汚れたり、ばい菌がついていると思われる所に、手が触れたりすると、
そのたびに納得できるまで時間をかけて手を洗わないと気がすまない。
排泄のあと、トイレットペーパーを何ロールも使ってふかないと、きれいになった気がしない。
他人が使った食器は汚い気がして、何十分もかけて洗わないと気がすまない。
こうしたことは、無意味だと思い、やめようと思うが、無意味と思えば思うほど、やめることができない。
洗えば洗うほど、最初に気づかなかった汚れが見えてきて、ますますやめられなくなる。
儀式じみてくることもある。
周囲の人がやめさせようとすると、イライラしたり、怒ったりする。
「白か黒」など、二者択一にしないと気が済まない。あいまいなことは認められない。
物事すべてにおいて「白か黒」、「良いか悪いか」に明確に区分されなければ気がすまない。
「あいまい」や「どっちつかず」を極端に嫌い、試験などでは「100点でなければ絶対にいけない」ときめつけ、99点では納得できない。
完全でない物事に対して異常に執着し、あいまいな事柄を徹底的に否定し排除するため、対人関係がうまくいかず、社会生活をスムーズに行うことができない。
このような極度の完全主義が、自分の体や健康状態に向けられた場合、わずかな不調も見落とすことができず、病気ではないか、というこだわりを生む。
急におしゃべりになり、次から次へと自分の考えを周囲に話す。
夜中でも友人に電話をかけまくる、友人の家を訪ね歩いて、自分の考えを話すなどの行動が見られる。
こうした状態が続いたと思うと、しゃべらなくなり、部屋から出てこない、身の回りのことをしたがらないなど、気分のムラが大きい。
また、今まで普通にしていたのに、突然不機嫌になり周囲を驚かすこともある。
お金もないのに高額なものを買い込む。ギャンブルをする。
お金を持っていないのに高額な品物をカードで大量に買い込む。
「これから自分の社会的地位が上がる」、「大金が入ることになっている」、などと周囲に言い、
それを誰かに非難されると、腹を立てて怒鳴ったりする。
周囲の人が、自分の悪口を言っていると言う。
「世の中がおかしい、周囲の雰囲気がおかしい、何か大きな事件が起こりそうだ」という漠然とした不安を強く抱き、
周囲の人はすべて自分に対して批判的で、話している相手があくびをしたり、目をそらしただけで、「自分をバカにしている」と思い込む。
「誰かにつけられている」、「盗聴器を仕掛けられている」、「テレビ番組で自分のことが流されている」ような気がしたり、
食事の味が変だと「毒をもられたのではと思う」、家の外で物音がしただけで、「部屋をのぞかれて監視されている」と家中に目張りをする、などの行動をとる。
ありもしない噂を平気で流す。
妻や夫が浮気をしている事実もなく、話を聞いたわけでもないのに、「浮気をしている」と思い込み、さも本当にあったことのように周囲の人に話す。
聞いている人が、「つじつまの合わない話だ」と思い、制止しても、次から次に噂を流し、誰からも信頼されない。
近くに誰もいないのに、どこからともなく声が聞こえる。
近くに誰もいないのに、自分の悪口や噂が聞こえる。
自分の行動や、考えを命令する、批判する声が聞こえてくる。
声のいうままに行動することもある。
複数の声が聞こえてきて、声同士の会話を聞いたり、実際には聞こえるはずのない音が聞こえたり、
そばに誰もいないのに「誰かに体を触れられた」と感じることがある。
「頭の中がザワザワする」、「頭の中が騒々しい」と表現することもある。
まわりの風景が、映画のスクリーンを通して見ているように感じる。
薄いベールを透かして見ているような気がする。
目の前にいる人が絵のように見えたり、ものが宙に浮いて見えたりする。周囲の様子がピンとこない。
体を動かしても、動いているような実感がない、自分の体が自分ではないような感じがする。
「今、季節は春だ」と言われてもちっとも春のような感じがしない。
自分の感情や行動、自分の周囲で起こっている出来事に対する現実感がない。
朝から酒を飲まずにいられない。飲まないと不安になりイライラする。
前の日の夜も酒を飲んだのに、朝起きると飲まずにはいられない。
飲まないと、不安、イライラ、動悸、寝汗をかくことがあり、飲んでいないときの自分が、まるで抜け殻のようで生気がない。
時々、手が震えることがあるが、酒を飲むと治まる。
「体からアルコール臭がしている」と、周囲の人によく言われる。
人の話を常に懐疑的にとらえ、人と関わりを持とうとしない。
周囲の人すべてが自分にとって信頼できない相手であると考え、他人が好意を持って接しても、その裏に何かあると疑って考える。
人任せにすることを極端に嫌い、他人のミスなどを発見すると、徹底的に追及する。
その一方で、自分のミスを指摘されると、異常なほど激怒する。時には暴力をふるうこともある。
身近な人間にも悪口を言ったりするため、周囲からは不誠実な人間と思われ、親しい友人も少なく、たいていひとりで行動している。
ささいなことで怒る、暴力をふるう(一方で他人に依存する傾向がある)。
感情のコントロールがうまくできず、ささいなことで怒鳴ったり、暴力をふるうことがある。
暴力をふるったあとに強い自責の念を抱くが、そのわりには再び繰り返す。
暴力の対象は、女性や子供、老人など、自分よりも弱い相手が選ばれる。
対人関係もうまくいったためしがない。
ひとりになるのを怖がり、常に他人に一緒にいてもらいたがり、
拒否されると執拗に執着し、相手を批判したり、悪い噂を流したりする。
相手が自分に好意的と勝手に思い込み、跡をつけたり、電話をかけたりする。 これを繰り返す。
毎日、決まった場所で見かけるだけの人で、会話をしたこともない人であるにもかかわらず、
自分に好意を抱いていると思い込み、相手の行動を監視し、跡をつける、
住所や電話番号を調べて電話をかける、手紙を投函する、などの行動を続ける。
警察に捕まっても、万引きや空き巣など盗みをくり返す。
警察に捕まっても罪の意識がなく、刑罰を受けても何度も繰り返す。
盗みはしないにせよ、平気で嘘をついたりして、周囲の人を振り回す。
数日間、数週間の記憶がない。自分の名前、住所、どこにいたのかも思い出せない。
精神的につらい出来事があったあと、数時間~数週間にかけた一定期間の行動の記憶がまったくない。
しかし、タクシーに乗ったり、切符を買って電車にのったりするなどの行動は普通にできる。
突然、家庭や職場からいなくなり、その間別の人として生活し、家庭から捜索願がでることもある。
元の自分の記憶を取り戻したときは、その間の生活をすべて忘れている。
事故などに遭遇したり、目撃した後、その出来事が繰り返し再現される。
いやな出来事を思い出したくないのに、何度も繰り返し思い出す。
出来事の生々しい情景と、出来事を体験したときの恐怖感も一緒に思い出す。
こうしたことから、仕事や家事ができなくなったり、食欲がない、眠れない、呼吸が苦しといった身体症状が現れる。
大切なものを人にあげたり、誰も知らないところに逃げたくなる。
大切にしていた物を人にあげたり、それまでの自分の生活史が記録されたもの、アルバムを捨てたり、燃やしたりする。
すべてにおいて、「どうでもいい」と投げやりで、酒を浴びるように飲む、
突然、全財産を株やギャンブルに注ぎ込む、大喧嘩をする。
無謀な行為に出る。家庭や職場から失踪してしまう、詳細な自殺の計画を立てる。
これまで自分が考えたこと、自分が亡くなった後の家族や友人へのメッセージや財産分与などを文章にまとめた遺書を書き、机の引き出しに隠す。
「死んだら楽になれる」「死んだ方がましだ」と考え、手首を切る、睡眠薬を大量に飲むなどの行為に出る。
これらの兆候は、突然に起こったように見えても、そこに至るまでに長い道のりがあることが普通で、
心の病気(うつ病など)にかかっている、深刻な悩みがあるなど、特定の背景や伏線を持っていることが多い。
自分では意識したつもりがないのに、顔の筋肉が動き、ひきつったりする。
肩や首をすくめる、舌打ちをする、手足を動かすなどの症状が突然現れる。
妙な声が出たり、鼻をヒクヒクさせる、動物のようにうなるなどの不自然な動きが現れる。
幼時から小学生ぐらいの子供に多い。
睡眠不足でもないのに、昼間突然眠ってしまい、社会生活に支障が現れる。
昼間、場所に関係なく、突然寝入ってしまい、短時間で目が覚める(睡眠発作)。
眠りに入るとき、怖い夢や幻影を見る。
驚いたり、笑ったりするなどの感情的体験を機に、突然脱力感に見舞われ、その場に倒れてしまう。