インフルエンザは漢方で治る説

インフルエンザは漢方で治る説

中国4000年の「秘伝書」に答えがあった

「まあ、この表を見てください」 横浜市立大医学部非常勤講師の森由雄医師が示した臨床結果は、漢方の力を示していた。
2007年11月から08年3月まで、森医師が診察したインフルエンザ患者のうち、「タミフル」で治療した13人と、「麻黄湯」と呼ばれる漢方薬を与えた11人を比較した。
高熱で来院した患者が36.9度以下の体温になるまでの時間を計測したところ、タミフルが平均25.38時間に対し、麻黄湯は14.09時間だった。
「これまでも大青竜湯などがタミフルと同等の効果があることが分かっていたが、タミフルよりも効果のある漢方薬があることが分かった」

「猛威を振るう新型インフルエンザに、ワクチンは間に合うのか、タミフルは足りるのか?」

新型インフルエンザ上陸で不安が広がるなか、「漢方薬で治る」との説が浮上してきた。
映画「レッドクリフ」の時代である3世紀の中国で生まれた「秘伝書」に、すでに、この漢方処方が描かれている。
東洋の知恵が、新型インフルエンザの救世主となるか!?

「森医師の治療例」

①5歳の女児: 発熱の翌日に受診。
38.5度の熱とせき、寒気があり、A型インフルエンザ陽性だった。
麻黄湯を服用すると午後に多量の尿が出て、翌朝解熱した。

②10歳の男児: 38度の発熱の翌日に受診。
A型インフルエンザ陽性で、麻黄湯を服用すると夜中に発汗、翌朝解熱した。

「ポイントは麻黄湯の服用量」

通常、大人ならエキス剤1服(2.5㌘)を1日3回飲むところを、最初は2時間ごとに1服を3回飲み、以降は3時間ごとにして、解熱するまで続けた。結果、1日で通常の倍以上を与えた。

「通常の服用量では効果がないのであきらめていたところ、服用回数を増やしてみたら効いたのです」
増量は副作用を起こすおそれがあることから、森医師は患者の同意を得たうえで、細かな経過観察をした。
患者には自宅で2~3時間おきに体温を測ってもらい、電話で病状を聞きながら服薬指導をしたという。

「服用量を増やしタミフルしのぐ」

そして、この頻回投与療法を思い立ったきっかけが、『傷寒論』と呼ばれる中国医学の古典だった。
「すべては今から1800年前に、すでに書かれていたことなのです」
『傷寒論』とは、紀元3世紀前半、後漢末期に中国の地方長官だった張仲景が、当時流行した熱病に対する治療法をまとめた医学書とされる。
この熱病で自らも親族の3分の2を失ったことから、書き起こしたと伝えられる。
まだウイルスも免疫も解明されていない時代の経験に基づく治療法だが、極めて実用的で効果があった。
その後、原本は失われたがいくつかの写本をもとに復元され、日本へも伝わった。
しかし、西洋医学が導入されるなかで、忘れられかけた存在となっていた。
それが近年、「SARS」などの新型ウイルスの流行で、日本や中国、韓国で、見直す医師が相次いだ。
異常行動の危険性が指摘されているタミフルに代わる治療法としても注目を集める。
そして、新型インフルエンザについても有効性が期待されているのだ。

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