海馬、大脳皮質の酸化を抑制

海馬、大脳皮質の酸化を抑制

 次に、「脳を守る漢方薬#2」と脳の直接的な関係について調べてみましょう。私たちの脳は高度不飽和脂肪酸を多く含み、ひじょうに酸化されやすいものです。老化した実験動物の脳を潰してみると、老化のパラメーターになる過酸化脂質の量が増加しています。つまり、活性酸素による酸化が進んでいるのがわかります。

 ここにおもしろい実験データがあります。まず実験動物をAとBの2つのグループに分けます。Aのグループには普通のエサを与え、Bのグループには「脳を守る漢方薬#2」を混ぜたエサを与えます。そして、2つのグループの実験動物が老化するまで長期間飼育します。

 こうして、老化した2つのグループの実験動物の脳を取り出して、過酸化脂質の量を調べてみました。すると、普通のエサを食べていたAグループの動物に比べて、「脳を守る漢方薬#2」を混ぜて食べていたBグループの動物では、記憶の中枢と考えられる「海馬」「大脳皮質」、さらには「小脳」の過酸化脂質の量が著しく抑制されていることがわかりました。

 すでに述べたとおり、「海馬」は、短期記憶にさしあたり貯めておくマガジンラックのような働きをする場所です。また、「大脳皮質」は記憶に基づいて思考や判断をするところで、より高次の脳機能をつかさどる場所です。最高の漢方薬は、こうした人間の最も進んだ脳部位において、老化のパラメーターとなる過酸化脂質を減らし、脳の老化を防いでくれる可能性を示唆したのです。

以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

目次

プロローグ - ボケずに100歳まで生きるために

第1章 ボケがここまでわかってきた

第2章 脳細胞は自殺する

第3章 老化の原因は「活性酸素」だった

第4章 漢方薬の驚異のボケ防止作用

第5章 病気を未然に防ぐ「養生(ようせい)の法」

第6章 幸せになるための3つの処方箋

エピローグ - ボケを予防する6ヶ条

あとがき-謝辞に代えて

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「脳を守る漢方薬」

エビデンスの解説、紹介
医学博士 大山博行

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