不妊症は、婦人科臓器に支障がない限り、一般的に言って虚弱体質や冷え性の方に多いようです。
頭がのぼせて足が冷える、といった症状には、背中の第四胸椎棘突起の下から左右指四本分の場所「膏肓」、手首甲側の関節の中央「陽池」、足のうちくるぶしから上へ指四本分「三陰交」などのツボがもってこい。
このほか、婦人科の病気に対しては、腰に位置する「三焦兪」、「胞膏」、へそから指四本分下の「関元」などが有効。
しかし、不妊症においては、精神的な状態も大事な要素のひとつとして考える事ができます。
日常生活のうえでの“ツボを押さえる”ことも重要なことではないでしょうか?
「関」という字は、かんぬき・せき・とざす・からくり、などの意味です。
「元」は、もと・かしら・頭・よし・はじめ・元気、などの意味があります。
したがって関元というツボ名は、健康のもとである元気にかかわる重要なツボということをあらわしていることになります。
この場所は腎経、脾経、肝経と任脈が体内で交わるところでもあります。
おへその下から指幅3本分ほど下がったところにあります。
必ずからだの中心線上にとるようにします。
たいへん応用範囲の広いツボです。
胃腸障害をはじめ、精力減退、やせすぎ・太りすぎ、高血圧症、不眠症、冷え性のほか、にきび、じんま疹など皮膚の症状の治療に用いられます。
また、このツボは男女の性器の疾患にもよく効きます。
たとえば、尿意がひんぱんに起こる、下腹部の膨張感がひどいといった症状をはじめ、女性の場合には、子宮筋腫、月経痛、月経不順、子宮内膜炎、子宮のけいれんなどの症状緩和に効果を発揮します。
さらに、腎臓病やむくみ、抜け毛、円形脱毛症、躁うつ病、夜尿症などの治療にも用いられます。
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