漢方薬養酒用高貴薬解説(2)

漢方薬養酒用高貴薬解説(2)

牛黄(ごおう)

ウシの胆嚢、もしくは胆管中に病的にできた結石。品質上種々のものが出回るがオーストラリア産が最良である。
〔選品〕口中で砕き、唾液で軟らげ嚥下するとき、苦味の中に甘味のあるものが良品。
〔成分〕胆汁色素ビリルビン、アミノ酸(タウリン、アラニンなど)など。
〔薬効〕強心、鎮静、解熱、解毒薬として、心臓病、貧血、心臓神経症、熱病などに用いる。二日酔にもよい。
〔薬方〕六神丸、牛黄清心丸、安宮牛黄丸、至宝丹、珠黄散、牛黄解毒丸、牛黄丸など。

熊胆(ゆうたん)

クマ科のツキノワグマやヒグマなどの胆嚢に入った胆汁の乾燥品。通称「熊の胆」。
日本にも古くからその薬用利用知識が伝えられ、独自で多くの民間療法が開発されている。
現在日本産はきわめて少なく、おもにヒマラヤ産のツキノワグマの熊胆が輸入されている。 しばしば豚胆や牛胆が混入される。
〔選品〕漆黒色で光沢があり、焦げ臭さがあり、苦味を強く感じるものを選ぶこと。
白色の茶碗に清水を一杯入れ、それに胡麻半粒くらいの本品を浮かべたとき、水面を迅速に休止せず回り、溶けて消えてしまうのが真品。
〔成分〕胆汁酸(タウロウルソデオキシコール酸)が主成分。
〔薬効〕鎮痙、強心、解毒、健胃、胆汁分泌促進薬として、腹痛、驚癇、熱痛、脳膜炎、ひきつけなどに用いる。
〔薬方〕熊胆麝香丸、熊胆丸、奇応丸、黒丸子など。

羚羊角(れいようかく)

ウシ科のサイガカモシカなどの角。カモシカの類は種類が多く、古くから種々のものが用いられており、真品の判定は非常に困難。
〔選品〕太い竹の根節のような形状で、尖端5㌢ほどのところが一番上等。アメ色が上質。
〔成分〕角質たんぱく、リン酸カルシウム、不溶性無機塩などを含む。
〔薬効〕解熱、鎮静、鎮痙薬として、ケイレン、神経痛、ヒステリーなどに用いる。血圧降下作用があり、高血圧、脳溢血などに用いる。
〔薬方〕羚羊角散、羚羊鈎藤湯、羚羊角湯、羚羊角丸、紫雪丹など。

蛇胆(じゃたん)

クサリヘビ科のマムシの肝を乾燥したもの。

反鼻(はんぴ)

クサリヘビ科のマムシの内蔵を乾燥したもの。

三七人参(さんしちにんじん)田七人参(でんしちにんじん)雲南田七人参(うんなんでんしちにんじん)

ウコギ科のサンシチニンジンの根を乾燥したもの。
中国の雲南省東南部から広西省西南部の限られた地域に分布していたものを栽培化したもので、野生品は発見されていない。
明代から刀傷の止血薬として重用されてきた。「人参三七」「参三七」「田三七」「田七」ともいう。
生三七(そのまま乾燥したもの)と熟三七(少し湯通しし、乾かしてから麻袋に入れ、蜜蝋を加え振って、表面を光沢ある黒褐色に仕上げたもの)がある。
〔選品〕形が大きく、内部の充実したものがよい。
〔成分〕サポニン配糖体など。人参に比べ精油の種類は少ない。
〔薬効〕止血、消腫、鎮痛、消炎薬として、打身、ねんざ、腫痛出血、吐血、鼻血、婦人の崩漏、産後の悪阻腹痛などに用いられる。
〔薬方〕雲南白薬、片仔こう、熊胆跌打丸など。
〔特記〕近年、狭心作用が発見され、冠状動脈疾患、狭心症、心筋梗塞、高血圧、コレステロール過多症に応用されるようになった。
現代中国では、肝疾患にも用いられている。

蕃紅花(ばんこうか)、サフラン

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