「胃苓湯(いれいとう)煎じ薬・エキス剤」は、下痢、嘔吐があり、口渇、尿量減少を伴う、食あたり、暑気あたり、冷え腹、腹痛、急性胃腸炎に、よく効きます!
水溶性下痢や浮腫を伴う、胃腸炎、胃腸神経症(下痢、むくみ)によい漢方薬です!
まずは、1か月のご服用をお勧め致します。
復候:復力中等度前後。ときに胃内停水を認める。
気血水:水主体で気血水が関わる。
六病位:少陽病。
脈・舌:急性症であれば舌候は様々。
やや慢性的な状態であれば、舌苔は厚く、ねっとりした賦苔。
発熱が有れば、脈浮数。
五苓散に平胃散の合方したものなので使いやすいのが一番の特徴。
急性症は終始これだけで治療する場合が多いが、必要な場合は抗菌剤、点滴との併用も可能。(道聴子)
水瀉性の下痢嘔吐があり、口渇、尿量減少を伴う次の諸症:食あたり、暑気あたり、冷え腹、急性胃腸炎、腹痛。
胃苓湯(いれいとう) 漢方的適応病態: 湿困脾胃、すなわち、表証があり、水溶性下痢や浮腫を伴うもの。
厚朴2.5、 蒼朮2.5、 沢瀉2.5、 猪苓2.5、 陳皮2.5、 白朮2.5、 茯苓2.5、 桂皮2、 生姜1.5、 甘草1。 (単位g)
1)脾胃虚を補し止痢作用を増強する場合には、四君子湯を合方。
2)急性下痢に腹痛を伴う場合に芍薬甘草湯を兼用。
矢数道明著『臨床応用漢方処方解説』
急性胃腸炎、急性腎炎、ネフローゼ、夏期の食あたり、夏の神経痛など。
瀧野一雄編著『改訂新版漢方処方集』急性腸カタル、食傷。
桑木崇秀著『新版漢方診療ハンドブック』急慢性胃炎、消化不良、食あたりなどで下痢する場合。
蒼朮・厚朴・陳皮・甘草は平胃散で、白朮・茯苓・猪苓・沢瀉・桂枝は五苓散で、これに芍薬が加味されたものである。
蒼朮、白朮、沢瀉、猪苓、茯苓の五味には利尿効果があり、陳皮、厚朴、桂枝の理気剤で胃腸機能をたすけ、胃腸内の停水を利尿に導くと考えられる。
中暑・傷湿・停飲・夾食・脾胃和せず、腹痛洩瀉、渇を作し、小便利せず。
水穀化せず、陰陽分たざるを治す。(古今医鑑)
治脾胃不和、腹痛泄瀉、水穀不化、陰陽不分
蒼朮米製 厚朴薑汁炒 陳皮 猪苓 澤瀉 白朮去蘆
茯苓皮去 白芍各一錢 肉桂 甘草炙各二分
右一差剤、生薑、棗子煎、空心温服(万病回春・巻三)
平ぜい水毒がある体質で、胃内停水があったり水ぶとりの人の食あたり、暑気あたりによる下痢に用いる。
食物の消化が悪くてそのまま水様性の下痢をし、腹が張り、小便の出が悪く、腹が痛むものである。
腹痛はあまり激しくなく、また痛まないこともある。
本方は五苓散と平胃散の合方に芍薬を加味したもので、水分代謝のわるい人が大腸炎などを起こしたため、水分の吸収を妨げられて多量の水と共に食べたものがそのまま排出されるものに用いる。
食あたり、暑気あたり、冷え腹、急性腸カタル、大腸カタルなど。
急性胃腸炎―殊に大腸炎で腎臓機能障害を伴い、小便利せず、腹痛泄瀉を発し、俗にいう夏期の食あたりというものに多くこの症がある。
時に軽度の血便・粘液便等を混じ、少し裏急後重を訴えるものには、黄連・木香・檳榔を加えて用いる。
脈証は多くは沈んで力があり、腹証も相当抵抗があるものである。
舌は多くは白苔である。
浮腫―食傷からくる急性胃炎や、下痢しやすいもの。
夏期の神経痛、リウマチの類。
黄今湯:下痢・腹痛ともにはげしく、悪寒・発熱を伴うこと多し。
半夏瀉心湯:心下痞硬・腹中雷鳴。
六君子湯:虚弱・冷え性・貧血。
上記、胃苓湯(いれいとう)を2週間服用しても効果に満足できない場合は、より効果的な、大山漢方堂薬局 調合漢方薬(オーダーメイド)を、お勧めします。
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