SEXのときに痛みを感じる、SEXのあとに出血がある、など、SEXのときにあらわれる症状は病気のサインになる。
心配のいらないものもありますが、異常ととらえて、まず、専門家に相談することが大切。
痛みや出血がある場合は、そのことをパートナーにも伝えて理解してもらうこと。
セックスのあとの出血で、問題ないのは、次の3つの場合。
①子宮内に生理のときの月経血が残っていて、セックスしたことによって刺激されて出血する。
②生理日が近い時にセックスをして出血する。
③セックスによる刺激や接触によって、膣や子宮頚部ば擦れて傷つき出血する。
こうした場合は、出血は、一時的なもので、出血はすぐに止まる。
ただ、セックスのあとに出血するのも「不正出血」の一種と考えられるので、たびたびくり返されることによって、病気になることもある→専門家に相談。
出血が長引いたり、セックスのたびに出血するようなら、その原因を考える必要がある。
セックスのたびに出血があり、おりものが増えた場合は、「子宮膣部びらん」の可能性大。
「びらん」というのは赤くただれた状態を指す言葉で、膣の突き当りの子宮頚部がただれている。
セックスの刺激によってその部位から出血が起こる。 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
出血がたびたびくり返されると「子宮頚ガン」に発展する可能性もある。
おりものの量が多くなり、悪臭がでてくるようなら「子宮頚がん」、「子宮体ガン」も考えられる。
おりものの量が増えて、セックスのあとの出血があり、おりものに血が混じる場合、「子宮頚管ポリープ」の可能性大。
女性生殖器(性器)外陰部にはセックスがスムーズに行えるように、バルトリン腺が配置されている。
バルトリン腺は、膣入り口の左右両側の小陰唇の下の方にあり、性的に興奮すると、粘液の分泌量が増えて濡れる、潤う状態になる。
この分泌液が潤滑油となってスムーズなセックスが可能になる。
女性生殖器(性器)外陰部に炎症がある場合は、バルトリン腺からの潤滑液が分泌されなくなり、痛みを感じる。
→ 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
「バルトリン腺炎」、「バルトリン腺のう胞」がある場合、セックスの時、痛みが強く、挿入困難になる。
また、セックスの後、出血したり、排尿時に、しみて痛い。
「処女膜強靭症」の場合=そもそも膣入り口が狭く、膣入り口に痛みを感じる人=処女膜が強靭で弾力性に欠ける。
「セックスが痛くてたまらない」と訴える人=セックスに緊張感や恥じらいを感じて体が委縮してしまっている。
=ムードづくりが痛み解消に役立つ場合もある。
膣に炎症が起こっている場合も痛みを感じる=「非特異性膣炎」
性感染症に感染している場合も痛みを感じる。
まず、第一に、こうした原因を取り除くこと=専門家に相談。
セックスの時に、おなかの奥の方が痛む場合は、「子宮筋腫」、「子宮内膜症」の可能性大。
クラミジアなどの性感染症がある場合も、病原体が子宮や卵巣器官に入り込んで、
「卵管炎」、「子宮頚管炎」などを引き起こし、さまざまな痛みとなってあらわれる。
痛みに出血をともなうことが多い=女性の体にとっては過酷な状況になる。
痛みと出血がある場合は、パートナーに説明して、セックスは控える=専門家に相談