(1)膣式手術(比較的母体に負担が少ないが、子宮筋腫の大きさや、癒着の有無などによって、制限される。)
(2)腹式手術(これが、一般的である)
また、手術には、子宮筋腫核出術(こぶだけとる)と、子宮を全部とる(全摘手術)とがある。
(年齢にもよるが、更年期障害や、骨粗鬆症の予防のためには、卵巣は残す方がよい。)
麻酔は、異常がなければ、腰椎麻酔などによる下半身麻酔をする。
(治療を受ける前には、必ず、家族を交えて医師と相談し、説明を受けて、
どの治療を選択するのが一番よいのか、納得した上で実施してください。)
子宮肥大症、子宮腺筋症、卵巣腫瘍、妊娠子宮、子宮の悪性腫瘍など
子宮筋腫は悪性ではないが、子宮癌検診を兼ねて、30歳以上の婦人は、毎年、1回は検診を受けた方がよいでしょう。
手術には、主に2つの方法があり、子宮を残して筋腫だけを取り除く筋腫核摘出術と、子宮ごと全部取り除く子宮全摘術です。
年齢が若い女性、妊娠を希望する女性には、できるだけ筋腫核摘出術を行います。
ただし、この手術では、再発の可能性があります。
子宮全摘術の場合は、再発の心配はありません。
したがって、これが唯一の根本治療になります。
これら2つの手術には、それぞれ、開腹手術と腹腔鏡(ふくくうきょう)手術の2つの方法があります。
腹腔鏡手術は、おなかに小さな穴を開け、内視鏡などを差し込んで摘出します。
術後の回復が早いなどのメリットがありますが、高度な技術が要求されるため、どこででもできるわけではありません。
手術後の性生活は、術後1ヶ月くらいは控えた方がよい。
その後は、普通にしてよいが、セックスで出血や痛みが出たら、すぐに担当医に連絡する。
手術するしないにかかわらず、子宮筋腫を持つ人の注意点として、ガードルなどでおなかを締めつけないこと、体を冷やさないこと、特に下半身を冷やさないようにしてください。
子宮筋腫は、いわゆる「慢性疾患」で、長く付き合っていく病気ですが、下腹部に激痛が走ったり、大量に出血したりしたら、すぐに担当医に連絡してください。