知柏地黄丸(ちばくじおうがん)

知柏地黄丸(ちばくじおうがん)

知柏地黄丸について

成分・分量

1日量5.0g(2.5g×2)中に知柏地黄丸料乾燥エキス3.0gを含む

チモ    0.65g
サンヤク  1.30g
オウバク  0.65g 
ボタンピ  0.98g
ジオウ   2.59g
ブクリョウ 0.98g
サンシュユ 1.30g
タクシャ  0.98g

効能・効果

疲労倦怠感、頻尿、むくみ、口渇、腰痛、手足のしびれ、手足の冷感

用法・用量

大人(15才以上) 1回1包 1日2回 食前又は食間に服用

標準価格

60包   8300円

解説

出典

知柏地黄丸は、「景岳全書(けいがくぜんしょ)」および「医宗金鑑(いそうきんかん)」が出典とされている。

景岳全書

1624年。明の張介賓(ちょうかいひん)(選)とされ、全64巻。諸医家の学説を選び、内容を分析している医学書で、温補による治法が主体。

医宗金鑑

1742年。清の呉謙(ごけん)たちの編集による歴代の医学書15種より採録し、加筆して実用に供しようとした医学全集。

処方構成

知柏地黄丸は、六味丸を原方として、知母と黄柏を加えて丸薬としたり、煎薬としたもの。

処方解説

原方となっている六味丸の処方構成は、金匱要略の八味地黄丸から桂枝と附子を去ったものである。

文献上、六味丸は「小児薬証直訣(しょうにやくしょうちょっけつ)」が出典。

小児薬証直訣

1119年。宋の銭乙(せんいつ)の選で、小児科の診断と治療についての実用的医学書。

六味丸

本来は小児の発育不良(身体と知能を含めて)の改善を主眼とする処方であるが、老人や虚弱なタイプの成人に応用されることが多く、基礎体力や免疫力などの向上に役立つ有効処方で、日本でも中国でも多用されている。

「六味丸」 = 地黄 山薬 山茱萸 (補剤)  牡丹皮 茯苓 沢瀉 (瀉剤)

六味丸は漢方でいう肝と腎を滋潤し、その不足を補う働きをするといわれる。すなわち、先天的に虚弱体質であり、また栄養分摂取不良や慢性消耗性疾患、あるいは老化現象などで基本の体力が衰えている身体の状態を補益する力をもっている。
小児・乳幼児の発育不良(身体が大きくならない、やせているなど)、夜尿症、、気管支喘息、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症、慢性腎炎、慢性尿路疾患、甲状腺機能亢進症、男性不妊原因などに広く応用される。

「知柏地黄丸」 = 六味丸 + 知母 + 黄柏

知母

ユリ科ハナスゲの根茎で、成分としてステロイドサポニン、サポゲニン、ニコチン酸などを含み、自律神経系などの興奮性を低下させ、同時に解熱・消炎作用をあらわす。

黄柏

ミカン科キハダの樹皮のコルク層を除いたもので、成分はアルカロイドのベルベリンとパルマチン、その他オオバクノン、リノール酸フィトステロールなどである。ベルベリンは、殺菌、抗菌、消炎の作用が顕著である。

臨床応用

糖尿病、高血圧症、耳鳴り、慢性腎炎、慢性肝炎、自律神経失調症、尿路感染症(膀胱炎など)、腎盂炎、腰痛、腎結核、下半身の熱感(ほてり)、陰嚢湿疹、性的機能不全などに応用される。

使用経験

45歳の会社員♂(既婚、子供2人)。
耳鳴りが続いている。
血圧が高いので降圧剤を処方されている。
体重48㎏で、身長は165㎝。
やせ型で体力もなく、仕事も休むことが多い。
性的にも弱いという。
非常に疲れる→投与目標

「知柏地黄丸」を90日間服用後、耳鳴りもなくなり、精神も安定して、体力も出てきて、血圧安定、性生活も正常にできる。
調子がよい。(本人談)

 

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