卵巣のう腫

卵巣のう腫

「卵巣のう腫」 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大

「卵巣のう腫」=ほとんどが良性であるが、適切な治療をすること、ほっておくのはよくない。
卵巣のう腫は、自覚症状がないが、のう腫が大きくなってくると、
①下腹部に、ふくれた感じがある
②腰痛がある
③下腹部に激しい痛みを感じることがある
嚢腫が「こぶし大」くらいになるまで、自覚症状がない。
卵巣のう腫は健康診断でみつかることがほとんど

卵巣嚢腫の特徴

卵巣はアーモンド大から親指大くらいの臓器で、左右にひとつずつある。
卵巣のう腫は、この卵巣に液体状の成分がたまって風船のようにはれる病気。
卵巣のう腫は、3種類ある。

①「漿液性のう胞腺腫」、②「粘液性のう胞腺腫」、③「皮様のう腫」 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大

①漿液性のう胞腺腫=もっとも多い=卵巣にできる膿瘍の約25%がこれ。
のう腫は袋のような形のものがひとつひとつできる場合と、いくつもの袋がブドウの房のようにできる場合がある。
袋の中にたまるのは薄い黄色の透明な液で水のようにサラッとしている。
どの年代の女性にもできる可能性はあるが、20代の女性に多くみられる。
卵巣の両側に発生し、袋は楕円形や円形で大きなものでは成人の頭くらいになる。
自覚症状がないため、かなり大きくなるまで、気づかないケースが多いが、膿腫の茎の部分がねじれると、下腹部に激しい痛みを感じる。

②粘液性のう胞腺腫=片側の卵巣だけにできることが多く、更年期以降の女性に多い。
放っておくと、どんどん大きくなり、腹腔全体にまで膨れ上がることもある。
袋の中身は白色や黄色、褐色の粘りのある液体。
まれに袋が破れて粘液が腹腔内にあふれでて、腹腔内の臓器に癒着を起こすことがある(腹膜儀粘液腫)。

③皮様膿腫=成熟期の女性に多く、片側にできることが多い=まれに両側にできる。
袋のなかには髪の毛や歯、骨、筋肉などが含まれている。
妊娠にともなってできることもあり、妊娠中に見つかることも多い。
卵巣膿腫は、ほとんどが良性であるが、悪性に変化することもある。
膿腫が大きくなってくると、臓器を圧迫=頻尿(膀胱や尿管の圧迫)や便秘(腸の圧迫)が起きる。
また、不正出血があったり、おりものが水っぽくなったりする。
茎捻転が起きた場合は緊急事態=下腹部の激しい痛み、吐き気や出血、意識不明に陥ることもある。
茎捻転が起きるのは膿腫が5~7センチ程度に育ってからが多い。

卵巣嚢腫の治療法

膿腫が小さい間は経過をみる。 → 調合漢方薬服用可能、鍼灸治療併用可能→効果大
手術が行われるのは通常5センチ以上の大きさになってから。
手術には、開腹手術と腹腔鏡手術がある。
病巣だけを摘出する「のう腫核出術」と、のう腫ができている卵巣を全部摘出する卵巣摘出術がある。
(卵巣は2つあるので、一方を摘出しても、一応、妊娠・出産には問題はないが、後遺症はある。

卵巣膿腫の診断=内診やエコー検査などを行う。
のう腫ができていることを告げられたら、のう腫の大きさ、どの位置にできているのか、
手術が必要か(また、将来、必要になる可能性はあるのか)、
手術する場合=病巣以外にどの程度卵巣を摘出するのか=妊娠への影響はどうなのか

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