卵巣出血

卵巣出血

卵巣出血=排卵がある女性は、誰でも起こる可能性がある。

卵巣出血の症状=生理の時以外に、下腹部に強い痛みを感じる場合は、卵巣出血も考えられる。
①痛みは排卵の時期に起こる。
生理が順調な女性は、生理が始まってから14日頃に排卵が起こる=下腹部の痛みが、その時期と重なっているなら、卵巣出血の疑いがある。

卵巣出血の特徴

卵子が卵巣から膣腔内に飛び出すのが排卵。
生理が終わる頃から、女性の体は、卵胞ホルモンであるエストロゲンの分泌量が増える=その結果、子宮内膜の壁が厚くなる。
排卵の直前に、エストロゲンの分泌量は、もっとも多くなり、それに合わせるように排卵に必要な黄体形成ホルモンが分泌され、排卵がおきる。
その後、卵子は、卵管にキャッチされるが、卵子を膣腔内に送り出した卵巣は、必ず傷がつく。
小さい傷で、出血も少量なら、まったく問題ないが、出血量が多い場合、それが腹膜を圧迫して下腹部痛を引き起こす=卵巣出血
痛みは、猛烈で、出血量が多い場合はショック状態を起こす。
なぜ、卵巣出血が起こるのか、その原因は不明。
そう多い病気ではないが、排卵がある女性には、誰でも起こる可能性はある。

卵巣出血の治療方法

対症療法として、止血剤や鎮痛剤を投与する。
排卵は、毎回あるので、毎回卵巣を傷つけることになる、そこで排卵を抑えるピルが使われることもある。
ピルの服用で排卵がなくなれば、卵巣を傷つけることもなくなり、出血による下腹部の痛みからも解放される。
妊娠を望んでいる場合は、ピルは使えない。

当面、妊娠の予定がない女性には、かなり有効、避妊と下腹部痛の解消が同時に行えるので一石二鳥ともいえる。
ピルは、排卵に関係してる卵胞ホルモンと黄体ホルモンが合成されている。
ピルを服用すれば、脳は、この二つのホルモンが十分に足りていると判断して、ホルモンを出す指令を出さなくなる
=そこで卵巣は排卵に必要なホルモンを分泌せず、排卵が起こらなくなる。

ピルには副作用がある=実際に、副作用が気になる人も多い。
ピルは含有する卵胞ホルモンの濃度によって高用量ピル、中用量ピル、低用量ピルに分類される。
排卵抑制のために使われるのは、低用量ピルで、副作用の心配は少ない。
1日15本以上たばこを吸う人、極度の肥満の人、乳がんや子宮がんのある人、高血圧や肝臓に病気のある人は、ピルが投与できない。
ピルは、毎日1錠ずつ、21錠服用して、その後、7日間は何も飲まないタイプと、
21錠飲んだあと、7日間は偽薬(プラセボ=何も成分が入っていないもの)を飲むタイプがある。
出血量が多く、痛みに耐えられない場合は、外科手術を行う。

手術は、状態によって血のかたまりを取り除いたり、卵巣の一部を切除したりする。
下腹部の激しい痛みが起こるのは卵巣出血だけではない=卵巣膿腫、子宮内膜症、卵管炎、子宮外妊娠といった病気も、下腹部痛をともなう。
卵巣出血以外の病気の可能性について、専門医に確認すること。
卵巣出血の手術を受けたのに、痛みがぶり返し、今度は子宮内膜症と診断されたという患者さんもいる。