心が原因になる病気(8)

心が原因になる病気(8)

更年期障害

東洋医学(漢方薬・鍼灸)の得意な分野であり効果的である。

昔は、更年期というと人生の終わりに近かったが、現代は、寿命がのびて、ライフ・サイクルも変化し、
まだまだこれから、人生の半ば、よいこともたくさんある時代、気を病まずに楽しくのりきること。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

「更年期障害」の発症のメカニズム

40歳からのからだの変化
女性の体は、平均して45歳ぐらいから卵巣のホルモン生産能力が低くなっていき、やがて停止して閉経する。
その過程でホルモンのバランスが乱れ、月経が不順になり、それにともなって、からだのあちこちにいろいろな障害が出てくる。
この障害を、更年期障害という。
ただ、月経が終わるころにからだやこころに不調があると、すぐ更年期障害と結びつける人がいるが、それは、間違いです。 
気になる症状があるならば、
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用

「更年期にも個人差がある」

更年期の症状、更年期障害の度合いには個人差があるが、なんの症状も出ないという人もたまにいる。
また、その逆に長い期間、長い年月を更年期障害に悩まされる人も多くいる。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能
個人差が大きいのは、遺伝や体質もあるが、人によって生活の環境、条件が違うから。
栄養状態の格差や運動量の違い、また、家のなかにずっといる人、仕事や趣味などで外に出ることが多い人でも、違ってくる。
更年期の時期にも個人差があり、一般的に初潮の遅かった人や、月経不順だったという人は更年期に入るのが早い。
平均的にいうと、閉経は48~52歳ぐらいの間。
そのまえに卵巣ホルモン、黄体ホルモン、下垂体からのホルモンのバランスが乱れ、月経が不調になってくる。
閉経するまでに月経の周期が10日間になったり、2ヶ月も遅れたりする。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

「更年期障害の症状と対策」→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

どんな症状が出る? 更年期の障害
①微熱がある=これはよく、ほてるという表現でいわれている症状で、急に暑く感じたりすることをいう。
②寒気がする=その逆に、急に手足が冷えてきたり、背中がぞくぞくしてきたりする状態をいう。
③のぼせる=ほてるのとよく似ていますが、この場合は顔だけが紅潮して、首筋から汗が出てくる。
④心悸亢進=これも本当に心臓が悪いわけではないのに、動機がするように感じられる。
⑤頭痛・めまい・耳鳴り・不眠・気分の不安定など=これらの症状も病気とかかわらず出てくる。
⑥肩こり・頭痛・筋肉痛・関節痛
⑦食欲不振・おう吐感・腹部膨張感・下痢・便秘といった消化器系統の不快感
⑧しびれ・知覚過敏・掻痒感といった知覚神経系統の異常感
⑨頻尿・残尿感・尿漏れなどの泌尿器関係の症状
→調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

これらの症状がすべて一緒に出るわけではなく、人によって2~3の症状が同時に出たり、かわるがわるあらわれたりする。
また、病人が訴える苦痛には、からだにわるいところがあって訴えるのと、ひとつもわるいところがないのに訴える苦痛がある。
更年期障害は、この後者にあたる場合が多く、検査をしても異常のないことが多い。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

こんな人に強く症状が出る
一般に、依存症の強い人、情緒が不安定な人、内向的な人は障害がひどくなるといわれている。
これは、更年期障害の原因がからだの機能によるものだけでなく、若さが失われること、これから老いていくことへの不安や恐れなど、精神的なものからおこることも多いからです。
ですからいつも身のまわりのことにしか関心のない人や、自分中心に物事を考えてしまう人は、必要以上に症状について悩み、障害を重く感じてしまうようです。
また、もともと自律神経の機能が不安定な人は、症状が重くなりがちです。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

「大山博行先生から、アドバイス」

更年期の障害は、気の持ち方ひとつで重くも軽くもなります。
症状がひどいからといって気にしすぎると、ますます重くなってしまい、それをまた気にするというふうに、悪循環になってしまいます。
目先の痛みや悩みにとらわれず、物事のよいほうの面をみて明るくすごしましょう。
→カウンセリング、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

「更年期をうまくのりきる方法」

更年期障害は誰にでもおこる現象なのだから、気にしすぎるのはよくないと考えてください。
自分だけが苦しいと思わず、障害が出てくることを、更年期への理解を深めたうえ、素直に受け入れると、さほど気にならず通りすぎるものです。
自分はもう女でなくなるという意識を強く持ちすぎるのも、更年期障害を重くする原因のひとつです。
そして、そういう節目を深く考えすぎることが「うつ状態」になってあらわれる。
逆に、閉経してから貧血がなくなって元気になった人もいます。
旅行に行くのにも月経を気にしなくてもいいという考え方もそのひとつで、人生が終わったわけではないので、更年期を、はじめからたいへんなことと考えないことも大切。
いまや世の中はカルチャーブームです。
いままでやらなかったことができると、張り切っている人もいる。
のぼせも、めまいも、趣味に夢中になっているときはあまりおこらないという人もいる。
また、いままでのように避妊を意識しなくても、セックスをすることができます。
このように、考え方しだいで、たいした障害もなく、生活することもできる。
→専門家に相談、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能

「大山博行先生から、アドバイス」

更年期をのりきるコツ
①くよくよと気にしないようにする
②趣味をもつ
③スポーツしたり友人とあそんだりして楽しくすごす
④更年期障害だとひらきなおる

ご相談はお気軽に

著書「脳を守る漢方薬」

認知症、アルツハイマー病、脳血管障害に、光明、最先端科学で、実証された、漢方薬の効果が明かされる。

「脳を守る漢方薬」

エビデンスの解説、紹介
医学博士 大山博行

同じカテゴリの記事

お悩みの症状から探す

ツムラ医療用漢方製剤(症状別)