温経湯(うんけいとう)

温経湯(うんけいとう)

不妊症、月経不順、無月経、更年期障害、女性の自律神経失調症によい漢方薬

大山漢方堂薬局の「温経湯(煎じ薬・エキス剤)は、月経異常、月経困難症、不妊症、習慣性流産、不正子宮出血、血の道症、更年期障害、足腰の冷え、湿疹、進行性手掌角皮症などに、よく効きます!

患者のタイプ

虚証~中間証(比較的体力の低下した人)

服用目標

冷え性、月経不順、月経困難などがあり、手足のほてり、唇の乾燥や肌荒れ、足腰や下腹部の冷え、痛みなどのあるもの。
のぼせ、不正出血などの症状を伴うことがある。

適応症

月経異常、月経困難症、不妊症、習慣性流産、不正子宮出血、血の道症、更年期障害、足腰の冷え、湿疹、進行性手掌角皮症など。

成分内容

麦門冬・半夏各4.0、当帰3.0、甘草・桂枝・芍薬・川弓・人参・牡丹皮・阿膠・生姜各2.0、呉茱萸各1.0

処方解説

本方は金匱要略の婦人雑病門に出ていて、主として婦人の病気に用いられ、金匱要略によると、その目標は月経不順、子宮出血などがあって、冷え症で、下腹に膨満感があったり、下腹がひきつれたりして、掌には煩熱があり、唇口が乾燥するという点にある。

弓帰膠艾湯の地黄と艾葉を去ったものと、当帰建中湯の大棗を去ったものと、当帰芍薬散の茯苓、朮、沢瀉を去ったものと、当帰四逆加呉茱萸生姜湯の細辛、木通、大棗を去ったものと、麦門冬湯の売る粳米、大棗を去ったものと、桂枝茯苓丸の桃仁、茯苓を去ったものなどを
一方にまとめたものとみなすことができるから、これらの方意を相互に参酌して、その適応範囲を考えるとよい。
方中の麦門冬、当帰、人参、阿膠には滋潤、強壮の効があり、当帰、芍薬、川きゅう、阿膠は補血、止血の効があり、半夏は麦門冬と組んで、気の上衝を治し、桂枝、生姜、呉茱萸は新陳代謝をさかんにして寒冷を去り、牡丹皮は桂枝と組んでお血を治し、甘草はこれらの諸薬のはたらきを調整する。

更年期障害、血の道症、不妊症、手掌角皮症、湿疹、流産ぐせ、月経不順、子宮の不定期出血などに用いられる。

適応症

下焦の虚実・血於に血虚をともなうもの:下腹部や腰の冷えと疼痛・腹がはる・下肢の冷え・冷えのぼせ・腹部膨満感などの下焦の虚寒・血於の症候に、皮膚につやがない・口唇の乾燥・目が疲れる・頭がふらつく・手足のしびれ感などの血虚の症候をともない、手のひらのほてり・夕方に微熱がでるなどの陰虚火旺の症候もみられることがある。
主症状は月経異常で、月経の遅延あるいは過早・月経過多あるいは減少・不正性器出血・あるいは無月経・不妊症など多彩である。
舌質は淡白でお斑がみられる。
脈は沈細。

元来不正性器出血に対する処方であるが、月経不順によく用いられる。
ただし、処方内容はやや複雑であり、適切な加減を行って使用することが望ましい。
適応する病態は、「下焦虚寒」「血お」「血虚」「上熱」とかなり複雑である。
中医学的には、下焦虚寒のために血行が悪く、これにともなって血於が発生し、虚寒と血おが続くことによって血虚(栄養不良)が生じ、
甚だしければ陰虚火旺をひきおこして上部に熱証があらわれると説明される。
現代医学的には、主に骨盤内の循環が障害され(動脈側の循環不良が虚寒で、静脈側のうっ滞が血おと考えてよい)、
卵巣・子宮などの機能失調が生じ、全身的な栄養障害(血虚)や自律神経失調・異化作用亢進(陰虚火旺)が生じたものと考えられる。
上部に見られる熱証は、陰虚火旺による虚熱と骨盤内うっ血による反射的な上部の充血が関与する。
不正性器出血主に血おによるもので、月経の遅延は血於・血虚・虚寒に、月経過早は気虚に、それぞれ関与するとされている。
以上からすると、本方の適応する月経異常は、不正性器出血、月経遅延・月経過少・無月経・不妊が主となると考えられる。
また、異常のパターンによって病態の重点が異なるので適切な加減を必要とするのである。

臨床応用

不正性器出血・月経不順・無月経・不妊症・更年期症候群・自立神経失調症・手掌角化症・家婦湿疹などで、下焦虚寒・血於・血虚を呈するもの。

①気血水=気血水いずれも関わる。②六病位=太陰病 ③脈・舌=舌質は淡白で、於斑。脈は沈細。

勿誤薬室方函口訣(浅田宗伯)

子宮筋腫など腫物あり、快く血下らぬものは桂枝茯苓丸によろし。そのまた一等重きものを桃核承気湯とするなり。(浅田宗伯)
弓帰膠艾湯の去加方とみなすべきものにて、月経不順等にして、常に腰脚に冷感あり、かつて不妊せざる証。(奥田謙藏先生)

適応する病名、病態

現代医学的病態=効能、効果=手足がほてり、唇が乾くものの次の諸症:
月経不順、月経困難、こしけ、更年期障害、不眠、神経症、湿疹、足腰の冷え、しもやけ。

漢方医学的病態=下焦の虚寒・血於血虚

下腹部や腰の冷えと疼痛、腹が張る、下肢の冷え、ひえのぼせ、腹部膨満感などの下焦の虚寒、血於の症候に、皮膚につやがない、口唇の乾燥、目が疲れる、頭がふらつく、手足のしびれ感などの血虚の症候を伴う。
かつ、手のひらのほてり、夕方に微熱などの陰虚火旺の症候もみられることがある。

構成生薬

麦門冬4、半夏4、当帰3、甘草2、桂皮2、芍薬2、川弓2、人参2、牡丹皮2、呉茱萸1、生姜1、阿膠2.(g)

中医学

温経散寒・補血調経・活血化於・益気和胃。(温経散寒・補血虚於)

使用経験(漢方の成書、古典より)

1)月経不順・子宮出血・血の道症・更年期障碍・不妊症・精神分裂症等で口唇乾燥、手掌煩熱、或いは下腹膨満痛。
2)凍傷・乾癬・進行性手掌角皮症などで手掌煩熱、或いは乾燥。
3)下利に使い得る。
4)蓄膿症で、頭痛、手掌乾燥、煩熱
5)急性虫垂炎で、手足煩熱、口唇乾燥
6)潰瘍性大腸炎

瀧野一雄著『新撰類聚方』より

大山漢方堂薬局の「温経湯(煎じ薬・エキス剤)は、女性の不正出血に対する漢方薬ですが、生理不順によく効きます!
冷え性で、下腹部や腰の冷えや疼痛、腹が張る、下肢の冷え、手足の冷え、のぼせ、皮膚につやがない、くちびるの乾燥などの症状をもつ女性の不正出血、月経異常、不妊症、こしけ、更年期障害、月経痛、月経過多など、不眠、頭痛、しもやけ、腰痛、月経異常、月経困難、不妊症、習慣性流産、不正子宮出血、血の道症、更年期障害、足腰の冷え、湿疹、進行性手掌角皮症などに、よく効きます!
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