荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきびによい漢方薬!

漢方薬

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

患者のタイプ

中間証(体力中等度の人)

使用目標

顔や耳、咽頭、上気道などの炎症性諸疾患に使用。
皮膚の色が浅黒く、腹直筋が緊張。
青年期の体質改善や、副鼻腔、外耳、中耳、内耳、扁桃などに炎症をおこし、慢性化したものに有効。

適応症

蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび、肥厚性鼻炎、鼻出血、肺結核、各種皮膚疾患、脱毛症など。

成分内容

黄今・黄柏・黄連・枳実・荊艾・山梔子・地黄・芍薬・川弓・当帰・薄荷・防風・連翹・甘草各1.5、桔梗・柴胡・白枝 各2.0

処方解説

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は、一貫堂森道伯翁の経験方で、一貫堂医学でいう解毒証体質(四物黄連解毒湯を基礎とする薬方によって体質改善をはかる)または腺病性体質を改善する薬方である。
本来は、蓄膿症、中耳炎などに用いられるもので、万病回春の耳病門、鼻病門にある荊艾連翹湯の加減方である。
同じ解毒証体質に用いられることが多くなる。

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)の目標は、皮膚の色が暗褐色を示し、腹直筋が全体に緊張し、肝経と胃経に相当して腹筋の拘攣を認めることが多い。
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)中の四物湯は補血強壮の剤で補肝の作用があり、肝機能を補強する。
黄連解毒湯は瀉肝の作用があり、柴胡を加えて肝の熱を清涼し、肝機能を盛んにするものと解される。
白子は薬効を上部に作用させ、防風とともに頭痛を去り、荊芥、連翹、桔梗と協力して上方の頭部に停滞しているうつ熱をさまし、化膿症を抑制する。
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は、以上の目標をもって青年期腺病体質の改善、急性慢性中耳炎、急性慢性上顎洞化膿症、肥厚性鼻炎などに用いられ、また扁桃炎、衂血、面疱、肺結核、神経衰弱、禿髪症などに応用される。

中医処方解説

患者:中間証(体力中等度の人)
使用目標:顔や耳、咽頭、上気道などの炎症性諸疾患に使用。皮膚の色が浅黒く、腹直筋が緊張。
青年期の体質改善や、副鼻腔、外耳、中耳、内耳、扁桃などに炎症をおこし、慢性化したものに有効。
適応症:蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび、肥厚性鼻炎、鼻出血、肺結核、各種皮膚疾患、脱毛症など。
成分内容:黄今・黄柏・黄連・枳実・荊艾・山梔子・地黄・芍薬・川弓・当帰・薄荷・防風・連翹・甘草各1.5、桔梗・柴胡・白止各2.0

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は、一貫堂森道伯翁の経験方で、一貫堂医学でいう解毒証体質(四物黄連解毒湯を基礎とする薬方によって体質改善をはかる)または腺病性体質を改善する薬方である。本来は、蓄膿症、中耳炎などに用いられるもので、
万病回春の耳病門、鼻病門にある荊艾連翹湯の加減方である。
同じ解毒証体質に用いられることが多くなる。
本方の目標は、皮膚の色が暗褐色を示し、腹直筋が全体に緊張し、肝経と胃経に相当して腹筋の拘攣を認めることが多い。
本方中の四物湯は補血強壮の剤で補肝の作用があり、肝機能を補強する。
黄連解毒湯は瀉肝の作用があり、柴胡を加えて肝の熱を清涼し、肝機能を盛んにするものと解される。
白しは薬効を上部に作用させ、防風とともに頭痛を去り、荊芥、連翹、桔梗と協力して上方の頭部に停滞しているうつ熱をさまし、化膿症を抑制する。

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)は、以上の目標をもって青年期腺病体質の改善、急性慢性中耳炎、急性慢性上顎洞化膿症、肥厚性鼻炎などに用いられ、また扁桃炎、衂血、面疱、肺結核、神経衰弱、禿髪症などに応用される。
組成:黄連・黄今・黄柏・山梔子・当帰・川弓・熟地黄・白芍・連翹・荊芥・薄荷・防風・柴胡・白し・桔梗・枳殻・炙甘草 各2g 水煎服
柴胡清肝湯の牛蒡子・天花粉を荊芥・防風・白枝・枳殻にかえたものである。
荊芥・防風・白枝で発散をつよめ鎮痛効果を附加している。枳殻は蠕動を促して消化吸収を補助する。
一般に青年の耳・鼻・咽喉・肺の慢性炎症を目的とするが、青年にこだわる必要はない。

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) 出典:森道伯著『漢方一貫堂医学』

荊芥連翹湯は柴胡清肝散(湯)の変方であって、青年期の解毒証体質を主宰する処方である。
すなわち柴胡清肝散の去加方に『万病回春』の 荊芥連翹湯を合方した一貫堂の創方で、耳鼻両方の病気を同一の処方で治することができる処方である。(矢数格、『漢方一貫堂医学』)
幼年期の柴胡清肝散(湯)証が長じて青年期となると、 荊芥連翹湯証となるので、同様に解毒証体質者である。
ゆえに、幼年期扁桃炎、淋巴腺肥大等にかかる者は、青年期になると蓄膿症となり、肋膜炎を起こし、肺尖カタルと変り、神経衰弱症を病む。この体質の者がすなわち 荊芥連翹湯である。(同上)
一貫堂の三大証体質とは、解毒証体質(柴胡清肺湯、 荊芥連翹湯)、於血証体質(通導散)、臓毒証体質(防風通聖散)である。

腹候:腹力中等度以上
気血水:気血水いずれとも関わる。
六病位:少陽病。
脈・舌:脈は細数。舌質は紅、舌苔は黄。」 『中医処方解説』
荊艾連翹湯証の者の脈は緊張を呈している。(矢数格)

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) 勿誤薬室方函口訣
皮膚の強い色素沈着と腹直筋の緊張とで本方の適用を決定することが多い。(道聴子)
青年期における一貫堂医学の解毒証体質者は、扁桃炎、中耳炎を病みやすかった小児期とは違って体質に変化を来たし、主として蓄膿症を起こすようになる。
したがって、同医学の病理によれば、小児期の扁桃炎と、青年期の蓄膿症とは同一性質の病気であることがわかり、蓄膿症が手術だけでは根治しにくい理由も理解される。(矢数格)

病名・病態・効能・効果

蓄膿症、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび。

漢方医学的病態

血虚・血熱・肝鬱・風熱。すなわち、皮膚につやがない、頭がふらつく、目がかすむ、爪がもろい、手足のしびれ感、筋肉の引きつれ、などの血虚の症候とともに、のぼせ、ほてり、イライラ、不眠、目の充血、口渇などの熱証や、鼻出血、不正性器出血、下血など鮮紅色の出血がみられたり、灼熱感のある暗赤色の発疹(湿潤性がない)あるいは皮膚炎、口内炎が生じるもの。
さらに、ゆううつ感、いらいら、怒りっぽい、頭痛、胸脇部が張って苦しい、脇の痛み、腹痛などの肝気鬱結の症候を伴い、熱感を自覚するもの。
アトピー性皮膚炎や慢性扁桃炎によい。一貫堂処方であるので、温清湯が配剤されている。
熱性強くやや力不足の感があるときには黄連、黄柏、黄今を適量追加する。

構成生薬

黄今1.5、黄柏1.5、黄連1.5、桔梗1.5、枳実1.5、荊艾1.5、柴胡1.5、 山梔子1.5、地黄1.5、芍薬1.5、
川弓1.5、当帰1.5、薄荷1.5、白枝1.5、防風1.5、連翹1.5、甘草1。

中医学理論

清熱解毒・疏肝解欝・涼血止血・解表。

漢方医薬学湯剤使用経験

矢数道明著『臨床応用感冒処方解説』
青年期腺病体質の改善・急性慢性中耳炎・急性慢性上顎洞化膿症・肥厚性鼻炎など、また扁桃炎、衂血・肺浸潤・面疱・肺結核(増殖型のもの)・神経衰弱・禿髪症など。
瀧野一雄編著『改訂新版漢方処方集』
急性中耳炎、蓄膿症、肥厚性鼻炎、扁桃腺炎、鼻血、にきび、青年期腺病質改造。

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