皮膚は皮脂と水分を分泌して天然のクリーム(脂肪膜)で表面を覆っています。
この脂肪膜はひふにとって重要な防御機能で、乾燥や外界の刺激からある程度守られているのです。
ふつう、かゆみは異物に触れたり微生物が皮膚に入り込もうとするときの危険信号として感じられますが、このバリア機能が低下するとかゆみを感じてしまいます。
皮脂の分泌は青年期が最も多く、それ以降は年を重ねるほど少なくなっていきます。
そのため皮脂の分泌が低下すると、皮膚は乾燥しやすくわずかな刺激にも敏感になっていきます。
病気というより、ちょっと気のはやい老化現象の一つといえます。
①空気が乾燥している
皮脂の分泌が低下すると、周りの環境の影響をうけやすくなります。
空気が乾燥していれば皮膚からの水分蒸発も多くなり、皮膚の乾燥がすすんでいっそう皮脂による皮膚のバリア機能が低下します。
②衣服がこすれる
きつめの下着や靴下などを着けていると、皮膚がこすれてその部分が痒くなります。
これは、摩擦の刺激で皮膚にある毛細血管が膨張し、かゆみを感じる神経を刺激するからです。
③寒いところから急に暖かいところに出る
真冬にかじかんだ手足をお湯で温めると、痒くなったという経験はありませんか。
これも寒さで収縮していた毛細血管が急に膨張したことで起こるかゆみです。
大山漢方堂薬局では、かゆみのほかに、皮膚の乾燥や全身の体力の状態、個人の体質などをみて、漢方薬を選びます。
皮膚が乾燥しがちで比較的虚弱な体質の人によく使われる漢方薬に、「当帰飲子(とうきいんし)」、「温清飲(うんせいいん)」があります。
その他、皮膚が乾燥してかゆみのある場合は、「長命丸(ちょうめいがん)」、「六味丸(ろくみがん)」、「真武湯(しんぶとう)」なども使います。
これらの漢方薬は局所の赤みが弱く、滲出液を伴わない乾いた状態にしばしば使われます。
また、滲出液を伴ったり赤く熱をおびているかゆみには、「消風散(しょうふうさん)」や「松鶴湯(しょうかくとう)」などを使います。
漢方薬に、お迷いの場合は、お気軽に、大山漢方堂薬局に、お電話ください!
●入浴時、皮脂をとりすぎないように石鹸の使用をひかえるか、敏感肌用の石鹸を使う。
●きつめの下着や服は着ないようにする。
●手や足に保湿効果のあるクリームを塗って皮膚のバリアを補強する。
上記、漢方薬を2週間服用しても効果に満足できない場合は、より効果的な、大山漢方堂薬局 調合漢方薬(オーダーメイド)を、お勧めします。
大山漢方堂薬局に、一度、お電話ください。
0283-22-1574(大山漢方で、イゴ・不安・ナシ)