潰瘍性大腸炎について

潰瘍性大腸炎について

潰瘍性大腸炎とは?

■症状

下痢を伴う血便、粘血便、腹痛、食欲不振、発熱、体重減少

主として大腸の粘膜をおかし、しばしばびらんや潰瘍を形成するびまん性で、原因不明の慢性非特異性炎症です。

発生年齢は30歳以下の成人に多いのですが、小児や50歳以上の人にもみられます。

炎症は、直腸から口側に連続性に病変が拡がり、多くは大腸に限局しますが、まれには回腸に波及することもあります。

初発症状は、下痢を伴う血便または粘血便で、約80%にみられます。

ほかの症状で発病した症例でも、短期間内にほとんど必発的に血便か粘血便があります。

また、病変が直腸に限局している例では、多くが排便時の出血以外に症状はありません。

適切な治療により炎症が消失すると、症状のない緩解期に入ります。

しかし、本症は再発するのが特徴であり、緩解と再燃を繰り返し、治療と同時に生涯にわたる医療管理を必要とする慢性難治性疾患です。

多くは内科治療で緩解しますが、10~20%の症例で手術が行われることになります。

■発症

原因は不明で、近年、一種の自己免疫疾患説が注目されています。

■発現

精神的・肉体的ストレスが発症の誘因となることが多く、初発症状は血便、粘血便、下痢です。

粘血下痢または血便を繰り返すだけで、全身症状がほとんどない軽症例から、高熱と多量の粘血下痢で急激に症状が悪化し、
重篤な状態に陥る電撃型重症例まで、その重症度および経過は多彩です。

■治療

内科治療が基本となり、その目標は、治癒は期待できませんが、完全な緩解にあります。

内科治療は、一般療法と薬物療法によります。一般療法では、心身の安静(入院、精神安定剤)、腸管の安静(鎮痛剤、止瀉剤)、
食事療法(高カロリー、残渣の少ない食事)、全身状態の改善(輸血、補液)を図ります。

薬物療法は、副腎皮質ステロイドとサラゾピリンを中心に行われます。

外科治療は、一部の重症例や重大な合併症のある例が対象となります。

■合併症

全身性合併症は肝障害、皮膚障害、関節炎など

局所性合併症は大出血、中毒性巨大結腸、大腸穿孔

■潰瘍性大腸炎に気づいたら?

緩解期での肉体的・精神的自己管理が大切。

食事指導、不安や不満などの精神的葛藤の発散法などの指導を受ける。