茵陳五苓散(いんちんごれいさん)

茵陳五苓散(いんちんごれいさん)

膵炎、肝炎、胆のう炎、胆石症、黄疸によい漢方薬!

「金匱要略:黄疸病」

構成

五苓散に茵陳蒿を加えたもの。
原典では、散剤となっており、五苓散1に対し茵陳蒿が2の比率になっている。
五苓散で表を解し、小便を通じて胃水を去り、茵陳蒿で結熱を散じる。

出典

黄疸病は茵陳五苓散、之を主る。
茵陳蒿末十分 五苓散五分
右二物和先食飲方寸七日三服(金匱要略:黄疸病)

目標

五苓散の証で黄疸のあるもの。
茵陳蒿湯の証に似るが、茵陳蒿湯は、口渇、利尿減少、便秘、腹満などがあるものを目標に用いる。
本方では、口渇、利尿減少はあっても便秘を訴えることはない。

応用

のどが渇いて、尿が少ないものの次の諸症:
嘔吐、じんましん、二日酔のむかつき、むくみ。

鑑別

茵陳蒿湯:方興に「五苓は小便不利の者にあらざれば与うるにあたらず。
茵陳蒿湯や大黄消石湯にも小便不利の症状はあるが、この二湯は腹満が主で、小便不利は客証である」と両者の区別が出ている。
五苓散:茵陳五苓散は小便が赤く、熱証がある。(黄疸以外に用うる場合)

解説

出典 『金匱要略』 黄疸の病は、茵陳五苓散これを主る。(黄疸病篇)

復候

復力中等度かその前後。ときに胃内停水を認める。

気血水

水が主体の気血水。 

六病位

小陽病。

脈・舌

原則として、舌質は紅、舌苔は微黄賦苔。滑脈。

口訣

湿熱と呼ばれる状態で、熱はさほどでないが、湿の状態が激しいもの。
(むくみとか皮膚の腫脹などがあるもの)(『中医処方解説』)

適応病名・病態 効能・効果

のどが渇いて、尿がすくないものの次の諸症:嘔吐、じんましん、二日酔いのむかつき、むくみ。

漢方医学的適応病態

脾胃湿熱。すなわち、悪心、嘔吐、食欲不振、口がねばる、油料理や匂いで気分が悪い。
口渇、軟便、腹部膨満感、尿量減少などがみられ、甚だしければ黄疸を伴う。

茵陳五苓散(いんちんごれいさん)は、もともと黄疸に用いられることから、黄疸時の皮膚のかゆみに用いられ、転じて各種のかゆみを伴う病態に対して適用されるようになった。
皮膚疾患、湿潤した皮膚炎などに適応するときは、越婢加朮湯などとの鑑別を要する。

構成生薬

沢瀉6、蒼朮4.5、茯苓4.5、因陳蒿4、桂皮2.5。(単位g)

中医学的解説

清熱利水・退黄。

効果増強

棄爛した皮膚炎などには、消風散と合方する

漢方湯剤の使用経験

瀧野一雄著『新撰類緊方』増補改訂版
1)黄疸で口渇、小便不利し、或は心下部がつかえ或は発熱するもの。
2)肝硬変症で、黄疸、腹水のものを治した例がある。
3)酒呑み・二日酔いで煩悶止まざるものに使った例がある。
4)月経困難で、激しい心下痛、嘔吐、煩渇、小便不利するものを治した例がある。

『漢方診療三十年』の大塚敬節先生の治療例

この患者は、有名な画家であるが、胆石疝痛の発作がたびたび起こるので、某病院で、胆嚢の摘出手術をうけた。
ところが、その後も、毎年初夏の頃になると、胆石疝痛に似た症状が起る。
そのため、半年ぐらいは仕事ができないという。
初めは、食欲がなくなる。
それがひどくなると嘔吐がはじまる。
腹痛はひどくはないが、嘔吐のため食事がとれないので、体力が衰え、僅かの腹痛にも堪えがたいという。
このような状態が十月頃までつづく。
そのため患者は、骨と皮になってしまうのが常であった。 
昭和二十二年の七月八日、私は、この患者を茨城県の某町に見舞った。
何をたべても吐くので、やっと思いで、重湯をすすっているというこの患者は、発病してまだ七日あまりなのにかなり衰弱し、それに黄疸もあらわれている。
脈には力がなく、しかものろい。
腹にも力がないが、心下部は、強く圧すといたむ。
のどは渇くが、吐くので、できるだけ呑まないようにしているという。
尿量は一回に50ccから100ccぐらいで、柿の色のように赤い。
私は、口渇、嘔吐、尿利の減少、黄疸を目標にして、茵ちん五苓散を与えて嘔吐をしずめることに成功した。
嘔吐は止んだが、食欲がないので、しばらく六君子湯を与えて様子をみることにした。
これを飲むと日増しに体力がつき、庭に萩の花の咲く頃には、これを写生できるほどに力づいてきた。
それからもう十年あまりになるが、この患者は、再びこのような発作を起こさない。
この場合も茵陳五苓散で、胆道に残っていた石が排泄せられたのかもしれない。

金匱要略(黄疸)

茵陳蒿末十分 五苓散五分 原方は茵陳五苓散である。
五苓湯方内に茵陳4.0を加う。
目標: 黄疸、小便不利、応用: 黄疸
目標: 清熱利水
応用: 急性肝炎、胆嚢炎、胆石症、急性膵炎、急性胃腸炎などで、脾胃湿熱を呈するもの。
加減方: 炎症の強い場合:去桂枝(茵陳四苓散)

本方は、五苓散に茵陳高を加えたもので、五苓散の証で、肝臓障害や黄疸などのあるものに用いる。
茵陳蒿湯は、口渇、利尿減少、便秘、腹満などのあるものを目標に用いるが、本方の証では、口渇と利尿減少はあっても、便秘を訴えることはない。
本方は肝炎、腎炎、ネフローゼ、腹水などに用いられ、小柴胡湯に合方したり、大柴胡湯に合方したりすることもある。

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