誰もが予備軍!アルツハイマーになりやすい人となりにくい人の違いと予防の最先端秘策発見

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難治のアルツハイマーが10年で倍増し、危険な予備軍はメタボ・高血圧・糖尿病の65歳以上の8人に1人が発病の恐れ

厚生労働省の調査によれば、2002年の認知症(ボケ)の患者数は約150万人でしたが2005年には約205万人へと激増しています。
さらに、今後の患者数の予測として、2035年までには少なくとも445万人に達し、65歳以上の8人に1人が認知症になるという見通しです。
認知症は、主に脳血管性とアルツハイマー型に分けられますが、脳血管性認知症は脳梗塞や脳出血などによって脳の組織が損傷し、それが原因で発病するタイプです。
一方のアルツハイマー型認知症(以下、アルツハイマー病と呼ぶ)では、アミロイドと呼ばれるタンパク質が脳の神経細胞に蓄積して老人斑というシミを作ります。
そして、その部位の神経細胞が死滅し、脳全体が萎縮して機能も失われていくタイプです。
最近は、認知症の中でもアルツハイマー病の割合が増えており、私の病院では約8割をアルツハイマー病が占め、この10年間でほぼ倍増しています。
さらに、見逃せないのが、40代や50代という比較的若い世代にアルツハイマー病が増えていることで、社会問題の一つになっています。

メタボの人はボケの危険が3倍増

では、なぜ若年層も含めてアルツハイマー病が急増しているのでしょうか。
2007年、神経内科の分野で最も有名な米国の専門誌に、衝撃的な記事が発表されました。
これはメタボリックシンドロームとアルツハイマー病との関係を調べた研究報告で、アルツハイマー病の発病にメタボリックシンドロームが深く関係しているという内容でした。 
メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に加えて、脂質異常(高脂血)・高血圧・高血糖の二つ以上を併発した状態をいいます。
厚生労働省の調査によると、40~74歳の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームおよびその予備軍であることがわかっています。
メタボリックシンドロームとアルツハイマー病が密接な関係にあることは、国内外の多くの研究者が報告しています。
例えばオーストラリアのレイゼー博士らの研究によれば、メタボリックシンドロームの人は、そうでない人に比べて3倍以上アルツハイマー病になりやすいことが示されました。
そのほか個別の調査でも、内臓脂肪型肥満・脂質異常・高血圧・高血糖がある人は、いずれもアルツハイマー病になりやすいことが実証されています。
その一例として、九州大学の清原裕教授らが行った調査では、糖尿病とその予備軍の人は血糖値が正常な人に比べてアルツハイマー病の危険が3.1倍も高まることがわかりました。
また、フィンランドのキビペルト博士らの研究グループは、中年期に高血圧を患っている人は、正常血圧の人よりアルツハイマー病の発病率が2.3倍も高いと結論づけています。

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