ツボ豆知識(1)

ツボ豆知識(1)

健康づくりに大切な百会・長強・湧泉のツボ

頭のてっぺんにある百会、お尻の尾骨先端にある長強、足の裏の湧泉・・・・・。
この三つのツボは、お年寄りの健康づくりにはもちろん、あらゆる人間の健康づくりを進めるうえで、とくに大切なツボです。
人間の生きるエネルギーである「気」のすべてが集まるといわれている百会。
強く長生きするという文字があてはめられた長強。
そして「気」の湧き出ずる泉といわれる湧泉。
東洋医学では、気の流れの活性化が健康づくりの主体であると考えられていますが、この三つのツボは、まさに気の流れの要所を押さえたものです。
この三つのツボをときどき押したりもんだりして異常がなければ、からだは丈夫で健康といえます。
つまり、頭のてっぺんからお尻の先、足の先まで、気の循環がからだのすみずみに行き渡っていることを、このツボで確かめることができるのです。
逆に、ふだんからこの三つのツボをよく刺激しておけば、気の循環が活調になって、健康維持に役立ちます。

自然の理をふまえた東洋医学と「陰陽五行説」

ツボ療法に代表される東洋医学は、素朴な自然の理をふまえたものです。
その根本には、自然界が大きく陰と陽の現象に分けられることをはじめ、すべての現象が陰陽どちらかに属しているという考えがあります。

基本となる「陰陽五行説」の自然観

また、東洋医学の自然観として「陰陽五行説」があります。これは、自然界は植物、熱、土壌、鉱物、液体という五つの物質で構成されるとして、それぞれを木、火、土、金、水というように表現するものです。
自然界のすべてのものはそのいずれかによって構 成されているとみなしているのです。
人間も、この自然界に属する小自然のひとつであり、これらの自然観がそっくりあてはまると考えられています。
つまり、からだの臓器にもすべて陰と陽があり、木、火、土、金、水のいずれかにあてはまるというわけです。
自然界は、いつもうららかな日ばかりが続くというものではありません。
雨が降ったり嵐が吹き荒れることもあります。
これと同じように、人間のからだにも好調、不調があり、栄枯盛衰があります。
こうした人間の状態を、あくまでも自然界の現象のひとつの姿 としてとらえるのが東洋医学の基本的な考え方です。
また、それが西洋医学とはまったく異なん独特の視点を生み出したともいえます。

ツボ名の由来もこの自然観から

ツボ療法で用いられるいろいろな効果のあるツボは、こうした考え方をもとに発見され、命名されてきました。
ツボ名に陰陽の文字が使われていたり、池や丘、泉、谷などといった。
木、火、土、金、水の五行のどれかに意味の通じる文字が使われているのは、このような東洋医学の基本的な考え方に由来しているのです。
また、木、火、土、金、水それぞれに順に角、徴、宮、商、羽の文字をあてはめたものを五音、同じように青、赤、黄、白、黒の色をあてはめたものを五色といい、これらを用いたツボ名も多くみられます。

 

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