卵管水腫=卵管炎を患った結果起こる病気
卵管水腫は、それ自体がいきなり発生しない=卵管炎を患った結果としてかかる病気。
卵管炎は、クラミジアや淋病などの感染によって起こるが、その段階で治療せず、炎症が慢性化してしまうと、卵管内の粘液が癒着を起こし卵管の一部が閉塞してしまう=そのような状態になった卵管に水のような分泌物がたまるのが卵管水腫。
下腹部に差し込むような痛みがあるのが典型的な症状。
卵管が閉じ、水(のようなもの)がたまっているわけで、卵管の働きは阻害され、不妊症になる。
卵管に膿がたまる場合は、「卵管膿腫」という。
卵管水腫の診断は、MRI検査、腹腔鏡検査がある。
おへその下から直径5ミリ程度のスコープ(腹腔鏡)を入れて、子宮や卵管の状態、癒着の状態をみる
卵管水腫、卵管膿腫があれば確実にわかる。
腹腔鏡を使って閉じている卵管を通す処置が行われる。
改善が期待できないときは、水腫(膿腫)を切除する外科手術を行う。