最新の臨床心理学(4)

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神経伝達物質(ニューロトランスミッター)と心の病気の関係

興奮、幻覚、妄想などの症状を伴う「精神分裂病」という病気では、脳内のドーパミン神経伝達システムのうち、
中脳から辺縁系の過剰な興奮、活動が、「精神分裂病」の発症につながっていると考えられている。
「精神分裂病」に使われる抗精神病薬は、脳内のドーパミン系の活動を抑える働きがあり、それによって症状を鎮静化させる。
また、神経伝達物質(ニューロトランスミッター)のノルアドレナリンやセロトニンの量が適度にあるとき、私たちは気分がよく、元気もある。
しかしこれらが過剰にあると、ハイになりすぎたり(躁状態)、過剰に不安になったりする。逆にこれらが少なくなると、気分が落ち込む、いわゆる「うつ状態」になる。
「うつ病」の治療では、ノルアドレナリンやセロトニンを増やすように働く、抗うつ剤という薬を使用して治療する。

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