不眠症や不安感に安神補心丸

不眠症や不安感に安神補心丸

安神補心丸

安神補心丸は、≪摂生総要・摂生秘剖巻一≫に収載される天王補心丹を基本とし、血や陰を補う生薬と心神の乱れを安定させる生薬を組み合わせた処方です。
体質虚弱な人の不眠・不安感・息切れ・動悸などに奏功します。

体質虚弱な人の次の諸症

不眠、不安感、息切れ、動悸、肩こり、口渇、便秘

効能・効果

体質虚弱な人の次の諸症:不眠・不安感、息切れ、動悸、肩こり、口渇、便秘

用法・用量

大人(15才以上)1回8丸
1日3回、食前又は食間に水又はお湯で服用してください。

この様な訴えに、お勧め致します。

中高年 更年期 老化 ストレス 精神・神経の疲労消耗 体力・気力の低下消耗

体質虚弱、虚証(心腎陰虚)があると・・・・
不眠 不安感 脱毛 イライラ のぼせ 健忘 肩こり 口渇 動悸
息切れ(心煩) 精力減退 便秘 脱力感 足腰がだるい
・・・などを呈しやすくなります。

安神補心丸は、いわゆる男性の更年期障害、ストレスなどによる心身の消耗などにも適しています。

一番効果的な症状、ポイントとなる症状は、第一に、不眠 不安感です。
その特徴は、寝つけない、眠りが浅い、夢を多く見る、よく目が覚める、焦燥感を伴う脱力感
また、足腰を中心とした疲労感がある動悸
さらに、急にドキドキするなど、心理的要素が強い場合

漢方医学的には、「心腎陰虚」に効きます。
心煩(胸部熱感)、のぼせ、口渇、腰・下半身がだるい、寝汗、便秘などに効きます。

構成生薬の性味と薬能

安神補心丸は、不安感・不眠・動悸などの諸症状に直接作用する生薬(安神薬)と、それらの症状を生み出す身体の状態を改善する生薬(滋陰薬・補血薬など)で構成され、症状とその原因に総合的に作用(標本同治)します。

漢方処方構成

柏子仁+酸棗仁+遠志→(安神)→不安・不眠などの症状を改善

地黄+麦門冬+天門冬→(清熱)→心腎陰虚を改善し、安神薬の働きを強

当帰+丹参→(活血)→心肝血虚と血流を改善し、安神薬の働きを強化

党参+茯苓→気虚を補い、他薬の作用を助ける

桔梗→多薬の作用を助ける

安神補心丸の特徴的生薬

柏子仁
基原:コノデガシワBiota orientalis(ひのき科)、
使用部位:成熟種仁
性味:平、甘・辛、 帰経:心・肝・腎経
薬能:鎮静すると同時に補益性がある。
不眠・動悸・便秘・自汗などの心血虚の症状に補養薬としても常用される。

丹参
基原:タンジンSalvia miltiorrhiza(シソ科)、
使用部位:根
性味:微寒、苦、 帰経:心・心包経
薬能:血液の滞りを改善する活血化於作用があり、
また熱の鬱滞による心煩(焦燥感)や不眠などに用いられる。