麻黄湯(まおうとう)

麻黄湯(まおうとう)

発熱や全身の筋肉痛・関節痛などに効果

麻黄湯は、医師用の漢方エキスの添付文書にも、「インフルエンザ(初期のもの)に効果がある」と記されている。
麻黄湯は古くから、発熱や頭痛、首筋・肩・背中・腰など全身の筋肉や関節の痛み、動悸(どうき)、息切れ、寒け、咳、鼻詰まり、のどの痛みなど、さまざまな症状に効くといわれてきた。
こういった症状が、現在のインフルエンザでみられる症状と一致していると考えられ、医師にも広く使われている漢方薬だ。

漢方医学の考え方では、インフルエンザのような症状は、体の表面部にある水毒によって起こると考える。
そこで、水毒を取り除く作用を持つ麻黄湯が選ばれてきた。
ただし、作用が強いので、子どもや高齢者など、体力が衰えている人に使うときは注意が必要である。

最近、A型インフルエンザだと診断された患者を対象に、抗ウイルス薬、総合感冒薬、麻黄湯のそれぞれを投与して、効果を比較した研究が報告された。
この研究によれば、麻黄湯を投与した群で、総合感冒薬に比べると、急性気管支炎、肺炎の発生率が低下することが明らかになった。

さらに、発熱日数を比較したところ、麻黄湯を投与した群は、抗ウイルス薬と同じくらいの短期間で済んでいることが分かった。
最も発熱期間が長引いたのは、総合感冒薬だった。古くからある漢方薬は、新しく登場してきた薬に負けず劣らずの力を秘めているのかもしれない。

天野 宏さん(医療ジャーナリスト)

インフルエンザの治療に漢方製剤の「麻黄湯(まおうとう)」を使うと、抗ウイルス薬のタミフルと同じ程度の症状軽減効果があるという研究結果を、福岡大病院の鍋島茂樹・総合診療部長らが明らかにした。
新型インフルエンザへの効果は未確認だが、タミフルの聞かない耐性ウイルスも増える中、注目を集めそうだ。

日本感染症学会で4月に発表された鍋島部長らの研究は、昨年1月~4月に同病院を受診し、A型インフルエンザウイルスを検出した18~66歳の男女20人の同意を得て実施。
うち8人はタミフル、12人は麻黄湯エキスを5日間処方した。
ともに発症48時間以内に服用し、高熱が続く時は解熱剤を飲んでもらった。

服用開始から平熱に戻るまでの平均時間は、タミフルが20・0時間、麻黄湯が21・4時間でほとんど差がなかった。
解熱剤の平均服用回数はタミフルの2・4回に比べ、麻黄湯は0・6回と少なくて済んだ。

麻黄湯のインフルエンザへの効能は以前から承認されている。

鍋島部長は「正確な効果の比較には大規模で厳密な研究が必要だが、タミフルは異常行動などへの懸念から10歳代への使用が原則中止されていることもあり、漢方薬という選択肢の存在は大きい」と話している。

(参考:2009年5月8日 読売新聞)

(第2類医薬品)マツウラ漢方 麻黄湯(まおうとう)エキス細粒

<効能・効果>
風邪のひきはじめで、さむけがして発熱、頭痛があり、体のふしぶしが痛い場合の次の諸症:感冒、鼻かぜ

30包入り(10日分)¥3150
90包入り(30日分)¥8980

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