皮膚病に効果的な漢方薬(1)

皮膚病に効果的な漢方薬(1)

何とかしたい、してあげたい = かゆみ・皮膚病の漢方薬

アドピー性皮膚炎など、肌のかゆみに悩む方は多い。患者数は年々増え続けている。
困った皮膚病、かゆみ、発赤などへの、漢方対応を考える。

かゆみ、発赤、発疹 = 【血虚血熱】

血熱:皮膚炎・かゆみ・灼熱感のある暗紅色の発疹・口内炎・のぼせ
血虚:皮膚につやがない・頭がふらつく・目がかすむ・手足のしびれやひきつり

かゆみ、肌をかくと白い筋 = 【血虚生風】

皮膚は乾燥しつやがない・かゆみ(遊走性)・肌をかいた跡に白筋(少量出血、かさぶた)・発赤や滲出物はない・粃糖疹
※老人性掻痒症と表されるが、若年層にも多い。

痒みを防ぐ生活習慣 = 肌トラブルは、血虚から起こる。

血虚にならない生活習慣「夜更かしをしない」「目を酷使しない」「散歩をする」を守りながら、
皮膚病薬(漢方薬)をご服用ください。 皮膚病薬(温清飲、消風散、当帰飲子)には、血虚治療のための補血生薬が配合されている。
かゆみを抑えるため、「黄連解毒湯を単独で用いる」の話を耳にするが、黄連解毒湯の薬効は清熱乾湿。
清熱の働きでかゆみ、発赤に効きますが、乾湿の働きで血虚を悪化させ、かゆみに長期苦しむ状況を作ってしまう。