更年期の女性と漢方薬(2)

更年期の女性と漢方薬(2)

更年期の主な症状

①ホットフラッシュ(ほてり・のぼせ・発汗等)
②冷え症、手足が冷たい
③疲れ、だるさ、倦怠感
④めまい、立ちくらみ、耳鳴り
⑤頭痛、頭が重い
⑥不眠、寝つきが悪い、眠りが浅い
⑦どうき、息切れ
⑧肩こり、腰痛
⑨イライラ、不安

不定愁訴の改善

更年期障害のつらい症状である不定愁訴を改善するための、一番よい方法が、東洋医学、漢方薬、鍼灸治療です。
東洋医学(漢方薬・鍼灸)は、痛みには鎮痛薬といった西洋医学のような対症療法とは異なり、からだ全体の状態を総合的に診て、崩れたバランスを元に戻す治療を行います。
そして同じ症状でも、その人の体質によって処方される漢方薬の種類が異なるというのも大きな特徴です。
からだ全体の調子が整うことで、一つの症状だけでなく複数の症状が改善されることもめずらしくありません。

漢方医学の考え

漢方医学には「気・血・水」という考え方があります。
「気・血・水」とは、人間のからだを構成している基本的な要素です。
この3要素は互いに影響しながら支え合い、バランス良くからだの中を循環している状態が健康であり、そのバランスが崩れると、さまざまな症状となって心身に影響を及ぼすといわれています。

「気」とは

「気」とは、目に見えないもので、人が活動するために必要とするエネルギー(元気、生命力、精命力など)をさします。
気は通常、頭から手足の方に向かって流れていますが、この流れが逆流してしまうと、のぼせ、めまい、頭痛、イライラなどの症状が現れます。
また、この気の流れがスムーズにいかなかったり、十分な量の気がない状態でもさまざまなからだの不調が現れます。

「水」とは

「水」とは、血液以外の体内にある体液、水分(リンパ液、涙、汗など)をさします。
水は通常、からだのいたるところに必要な量が存在していますが、ある部分に偏って存在することによって、めまい、むくみなどの症状が現れます。

「血」とは

「血」とは、血液やその流れのことをさします。
血液の流れがスムーズにいかなかったり、その量や機能が不足してしまうことによって、冷え症、頭痛、肩こり、疲労倦怠感などの症状が現れます。

「気・血・水」のバランスを整える

女性ホルモンのバランスが乱れる更年期は、身体そのものには異常がないのにさまざまな場所に不調が起こりやすくなっています。
このような不定愁訴への対処は、からだ全体のバランス(気・血・水のバランス)を整える東洋医学(漢方薬・鍼灸)が得意とする分野の1つです。
更年期障害の不調を訴える女性の多くは、肩こり、頭痛、のぼせ、冷え、ふらつき、イライラなど同時にいくつもの症状に悩まされています。
それに対し、例えば、血のめぐりを良くする漢方薬を服用すればて、肩こりも、頭痛も、のぼせ、冷え、ふらつきも、血のめぐりの悪さからくる複数の症状を改善していくことができます。
一つの症状に一つの薬という対症療法ではなく、からだ全体のバランスを元に戻す治療法。
東洋医学(漢方薬・鍼灸)のチカラを上手に取り入れて、「気・血・水」のバランスを整え、更年期をのりきりましょう!

更年期症状に用いられる漢方薬

更年期症状に、大山漢方堂薬局で普通に用いられる漢方薬は、当帰芍薬散、加味逍遙散、桂枝茯苓丸などがあります。
当帰芍薬散は、主に、むくみや冷えなどの症状がある(体力が虚弱の)方に、
加味逍遙散は、いらいらや精神不安などの症状のある(体力中等度以下の)方、
桂枝茯苓丸は、冷えのぼせなどの症状のある(比較的体力のある)方に使われる処方です。
また、大山漢方堂薬局の更年期障害に効く厳選漢方薬「連珠飲」は、のぼせやふらつきを感じる(体力中等度またはやや虚弱の)方に特に効果的です。

まずは、あなた自身の一番つらい症状はなにかを知ることが大切です。
そして、大山漢方堂薬局で、自分の体質にあったものを選びましょう。
できあいの漢方薬で、あまり効果を感じない場合は、さらに効果的な、漢方専門大山漢方堂薬局の調合漢方薬(オーダーメイド)をお奨めします。
いつでもご相談ください。 

上記、漢方薬を2週間服用しても効果に満足できない場合は、より効果的な、大山漢方堂薬局 調合漢方薬(オーダーメイド)を、お勧めします。

大山漢方堂薬局に、一度、お電話ください。
0283-22-1574(大山漢方で、イゴ・不安・ナシ)

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医学博士 大山博行

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