芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

目標

急迫聖の激しい筋肉の攣急と疼痛が主目標で、多くは腹直筋の攣急を現わす。
本方は裏表ともに作用し、四肢腹部腰背の筋攣急ばかりでなく、胃痙攣や胆石症・腎石の痛み等裏の急迫性疼痛にもよく奏効し、その疼痛は筋肉局所のみの症状であることが多い。
局所の筋肉が堅く、強く収縮し、痙攣を起こしているものによいので、多くの場合、腹直筋の攣急をともなっている。
しかし腹壁の弛緩しているものでも腹底のどこかにひっぱりのあるものに用いてよいことがある。

応用

本方は発汗過多の後、邪気が内に迫って、筋肉の拘急、腰脚の攣急等を現わしたとき、この筋肉の攣急や疼痛を緩解させる目的で頓服として用いる。
四肢の筋肉ばかりでなく、腹直筋を始め、胃、腸、気管支、胆のう、輸尿管等の平滑筋の攣急にも用いられる。
本方は主として腓腸筋痙攣、坐骨神経痛、腰痛、キヤリ腰、五十肩、筋肉リウマチ、アキレス腱痛、脚気、胃痙攣、腸疝痛、嵌頓、ヘルニヤ、腸閉塞、胆石疝痛、腎石疝痛、膵臓炎、舌強直、寝違えによる筋痛等にしばしば用いられ、また排尿痛、痙攣性咳嗽、小児の夜啼き、気管支喘息、痔痛、膀胱痛、歯痛、小児腹痛等にも広く応用される。
さらに下肢運動麻痺、下肢無力症、脚弱、放屁癖等にも転用される。