BPSD : Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia
認知症に伴って生じるせん妄、徘徊、攻撃行動、異食などの異常行動や精神状態のことを指します。
漢方医学では、症状も「虚証」と「実証」に分けます。
症状としての「虚証」は生命活動を支える要素が不足している状態で、「実証」は要素の循環が滞って部分的に過剰になっている状態です。
不足しているところは補い、過剰になっているところは平らかにするのが漢方治療の基本的な考え方です。
例えば補剤は不足したものを補う漢方薬、抑肝散は「気」の過剰を抑える漢方薬です。
夜間せん妄、徘徊、興奮、暴力、不潔行為などの行動や心理状態をBPSDといいます。
認知症の介護・対応を困難にするのはBPSDで、BPSDを改善すれば介護者の負担は大いに軽減されます。
BPSD改善効果が証明された抑肝散に注目が集まっているのはそのためなのです。
認知症の周辺症状
・妄想・幻覚・興奮/攻撃性・うつ・不安
・焦燥感/易刺激性・睡眠障害
・不眠
・夜間覚醒
甘草、当帰を含む
通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。
ソウジュツ(蒼朮)、ブクリョウ(茯苓)、センキュウ(川キュウ)、チョウトウコウ(釣藤鈎)、トウキ(当帰)、サイコ(柴胡)、カンゾウ(甘草)
認知症患者さんを対象にした臨床試験でBPSD改善効果が証明されています。
認知症のケアで大変なのは問題行動。
これが改善すれば、患者さんもご家族も看護スタッフも、とても楽になります。
不眠の背景には多くの場合、不安や興奮、冷えなどがあるのですが、漢方薬で心身の状態を改善すれば、睡眠のマネージメントが楽になります。
また、漢方薬には日中の眠けやふらつきなどの心配がほとんどありません。
これはお年寄りにも使いやすい特徴といえます。
上記、漢方薬を2週間服用しても効果に満足できない場合は、より効果的な、大山漢方堂薬局 調合漢方薬(オーダーメイド)を、お勧めします。
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