悪性新生物

悪性新生物

癌について

がんは、日本人の死亡原因の第一位です。

2000年(平成12年)には、がんによる死亡者数が全体の3割を超えました(30.7%)。
つまり、3人に1人が、がんで死ぬ時代を、私たちは生きているのです。
しかし、その一方で、がんは不治の病ではなく、完治させることができる病気になってきています。
生活習慣を改め、検診で早期発見を徹底すれば、少しも恐れることはないのです。
そのためには、がんの本当の怖さと正しい撃退法をしっかりとつかむことです。
そして一人残らずがんを克服してほしいと思います。

がんの特質と対処法

1) がんはさまざまな臓器に発生する。
2) 発生する体の場所(部位)により、まったく異なった病変を示す。
3) それに伴い検査法や治療法も大きく変わる。
4) 「がん」という漠然とした認識では、がんに勝てない、
5) 「がん」は、部位別に、それぞれ正しく認識して、対処することが、一番重要。

がんの種類

①脳腫瘍: 頭蓋内にできる良性・悪性腫瘍の総称 
②舌がん: 口の中のがんでは最も多い。10~20歳代の発生も 
③咽頭がん: のどの奥から食道の入り口にできるがん 
④喉頭がん: 声帯(声をだすところ)を中心に発生するのどのがん
⑤食道がん: 50~60歳代の男性に多く、酒、たばこが原因とされる
⑥乳がん: 脂肪摂取量の増加に伴って急増。20歳から要注意 
⑦肺がん: 97年から死亡率で第1位になり、なお増加傾向に 
⑧胃がん: 約60%は65歳以上。男性に多く、女性の3倍以上 
⑨大腸がん: 食生活の欧米化などが原因で急激に増えている 
⑩肝臓がん: 原因のほとんどがC型またはB型肝炎ウイルス 
⑪胆道がん: 胆道(胆管や胆嚢など)にできるがんの総称 
⑫すい臓がん: 自覚症状が出にくく、治療成績の悪いがんのひとつ 
⑬甲状腺がん: 女性が男性の5~7倍。20~40歳代と、若い人に多い 
⑭腎臓がん: 約80%は腎細胞がんで、その3分の2は男性に発症 
⑮前立腺がん:  30年前に比べ7倍にも増加。80%以上が65歳以上 
⑯膀胱がん: 約60%は65歳以上。男性に多く、女性の3倍以上 
⑰子宮体がん: 未婚者、妊娠経験の少ない女性に多い 
⑱子宮頸がん: 出産経験、性交渉の多い女性は要注意 
⑲皮膚がん: 最も悪性度の高いメラノーマなど数種類がある 
⑳骨肉腫: 骨のがんの中では最も発生数の多いがん 

血液のがん: 白血球系細胞が無制限に増殖する白血病などがある 

最新のがんデータ

①日本人の死亡原因の第1位
②現在は、3人に1人はがんで亡くなる時代。

本格的な高齢社会を迎えがん患者はますます増加の見通し

がんは1981年に脳卒中を抜いて日本人の死亡原因のワースト1になりました。
その後も、がんによる死亡率は他の原因を圧倒する勢いで増え続け、
いまや3人に1人はがんで死ぬ時代を迎えています。
こうした背景には、医療技術の発達などにより脳卒中や心臓病の死亡率が下がったこともありますが、
それらも含めて、日本人の平均寿命が急速に伸び、
簡単に言うと「がんにかかって死ぬまで長生きできるようになった」ことが挙げられます。
本格的な高齢社会を迎え、がんはこれからもますます増えていくことが確実です。

肺がんが死亡率のトップに 大腸がん、乳がんも急増

部位別にみると、肺がんの増加が目立ちます。
肺がんは、1997年から胃がんを抜いて死亡率のトップに立ちました。
喫煙、大気汚染などの生活習慣と生活環境が肺がんの発症率を高めています。
次に、大腸がん、乳がんが急増しています。
動物性脂肪を多くとる食生活の欧米化が主な原因といわれています。
30~40歳代の若い人たちにも患者が急速に増えています。
がんは高齢者だけの病気では決してないのです。
また、胃がんも減少傾向にあるとはいえ、まだ死亡率は高く、軽視することはできません。

 

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