自宅で出来るツボ・マッサージ療法(1)

自宅で出来るツボ・マッサージ療法(1)

眠気をさましたいときは

不眠症の治療をおこなって健康な眠りを取り戻すことは大切です。
しかしその逆に、眠ってはいけない車の運転中や作業中などに、突然、眠気が襲ってきたらどうすればよいでしょうか。
まずは運転や作業の手を休め、一人でできるツボ療法で気分をリフレッシュさせてみましょう。
頭の百会、首の天柱、風池、目のまわりの睛明、瞳子リョウ、太陽などを指圧すると、とくに目をすっきりさせる効果があります。
腰を軽くたたいたり、腎兪を親指で押したり、胸の鳩尾やみぞおちの巨闕を軽く圧迫するのも、自律神経の機能を整えて、眠けをとり、すっきりとさせます。

頭重をともなう場合には

目が疲れてくると、首や肩がかたくこわばり、ひどい場合には、頭を重く感じて気分が悪くなってきます。
とくに仕事中や乗り物の運転中にこうした症状が起こるとたまりません。
そんなとき、症状をやわらげるための、自分でできる簡単なツボ療法を知っていると安心です。
ポイントになるツボは頭の百会、首の天柱、風池などです。椅子に座って上半身の姿勢を正し、両手で自分の頭をかかえるようにして、もむように押し込みます。
また、こめかみのマッサージも効果的です。仕事の休憩時間などに、さっそく試してみましょう。

肩こりをやわらげるマッサージ

首から肩にかけてのこりがひどいときは、次のような手順でマッサージをおこなうとよいでしょう。まずはじめに治療者は、患者の首すじを、天柱の位置から大杼の方向へ向かって手のひらと指先を使ってさすります。
次に大杼から肩先の方へ肩をつかむようにしてもんでいき、続いて肩甲骨の周囲を、手のひらでなでます。背骨に沿って腰のあたりまで丹念にマッサージを加えると、さらに効果的です。
最後は、肩を軽くリズミカルにたたいたり、肩甲骨を手のひらで軽く押したりするとよいでしょう。たたくときは、げんこつをつくってはいけません。
五本の指を軽く開き、手のひらの小指側のへりで、手首のスナップをきかせてたたくようにします。

(1)治療者は患者をうつぶせに寝かせ、首のつけ根から肩にかけてなでさする。それと同時に、ときおり肩をつかむようにして軽くもむ。
(2)うつぶせに寝た患者の肩甲骨の周囲をさすり、仕上げに肩甲骨の上に手のひらをついて、軽く圧迫する。この場合は、あまり治療者の重心がかかりすぎないように注意する。

つき指の治療

発症後はすぐに患部を冷やすこと。そして、指をしっかり伸ばし、しばらくは固定しておくことが大切です。
痛みと腫れがおさまってきたら、つき指した指をつまんで軽くまわしたり、伸ばしたまま前後に揺らしたり手の甲全体をもんだりするとよいでしょう。
これらを入浴時などにゆっくりおこなうと、回復が早まります。

消化不良のときは

胃弱をはじめ、消化器系の機能がおとろえてくると、食べたものがうまくからだに吸収されません。そのため、個人差はありますが、ひどくやせたり下痢を起こしたりしがちになります。
こうした障害を防ぐには、規則正しい食生活と適度な運動が大切です。
さらに、背中の胆兪、脾兪、胃兪、腹部の天枢、足の三里などへふだんから指圧やお灸を続けていると、消化器系の機能が高まり、消化不良を起こさない体質への改善に効果があらわれます。
ストレスが原因で起こる消化不良の場合は、背中の身柱の指圧も加えます。

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