「瓊」の字は『玉篇』を見ると、「美玉」、「赤玉」と記録されている。
また「瓊」を用いた単語としては「瓊樓(王の宮殿の意)」、「瓊杯(玉で作った杯の意)」がある。
「瓊」の字は最上の美と大切の意味ををしている。
昔から最高の美しい碧玉を表現する際に「瓊玉」の字が使われた。
また「瓊枝玉葉」という言葉があるが、これは皇族の子孫のことである。
かつて、皇帝に献上する貴重品を至宝の玉という意味を持たせるために、「瓊玉」と表現したこともあった。
「膏」は「なめらかな味の良いもの」の意味もある。
これにより「瓊玉膏」という名称は、薬の中でも最高の称号であることがわかる。
瓊玉膏は皇帝の長寿のための補助薬として、応急薬の牛黄清心元と共に、皇室の2大名薬に数えられた。
元の皇帝であるクビライ・カーンは、健康と精力のために好んで飲み、皇室の女子らと名門家の貴婦人達も美容のために瓊玉膏を愛用した。
このように顔を玉のように手入れをするために服用したとの意味で瓊玉膏と名づけられてといわれている。
瓊玉膏は南宋の医師である洪遵が編纂した『洪氏経験方』(1170年)に収載され、その内容をみると「人参」が「新羅人参」という名称で記載されている。
これにより朝鮮の高麗人参が既に世界的薬剤として名声を得ていることが分かる。
瓊玉膏は東洋の名薬として東アジアの国々が製造したが世界的品質の高麗人参で製造した瓊玉膏が最優秀品質だと評価されている。
不良長寿の薬の瓊玉膏を構成している生薬はどんなものなのであろうか。
また現在でも多くの方に服用されているといえども、瓊玉膏という薬名の薬が、数百年間名薬として伝えられ、科学万能時代の現在でも愛用されているというのは不思議に思われる。
この疑問を整理して説明する。
瓊玉膏の基本処方は、生地黄取汁16斤、人参24両、白茯苓48両、白蜜(蜂蜜)十斤である。
また、瓊玉膏の基本処方に下記の(1)、(2)、(3)の薬剤を加味して多角度に利用されている。
(1)一方面(琥珀、沈香)各五銭
(2)一方加(天門冬、枸杞子)各一斤(益壽永真膏という)
(3)一方加(天門冬、麦門冬、地骨皮)各八両になっている。
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