「風邪をひきやすい人」には「補中益気湯」「十全大補湯」「柴胡桂枝湯」

「風邪をひきやすい人」には「補中益気湯」「十全大補湯」「柴胡桂枝湯」

補剤で風邪の予防を

補剤は、神経系、免疫系、内分泌系の調整をして生体防御機能を回復させる漢方薬です。
補剤によって低下しがちの気力・体力が回復するのは、こうした総合的な作用のおかげなのです。
「風邪をひきやすい」のは生体防御機構の乱れの表れです。これらの補剤でその乱れを整えてあげてください。

補中益気湯

なんとなく元気がない、気力や生命力が低下している、といった人の全身状態の底上げに使われる代表的な漢方薬です。

疲れやすい人、病後や術後に。名前にある「中」は消化管を意味します。
きちんと食べて体力を補うというのが名前の由来です。

気力・体力の底上げをはかり、免疫力アップを目指して使われます。
気力・体力が低下している人への代表的な補剤です。
お年寄りや術後、がん患者などにも使われます。
(ここに注意!甘草、当帰を含んでいます)

■効能又は効果

消化機能が衰え、四肢倦怠感著しい虚弱体質者の次の諸症:夏やせ、病後の体力増強、結核症、食欲不振、胃下垂、感冒、痔、脱肛、子宮下垂、陰萎、半身不随、多汗症

■用法・用量

通常、成人1日7.5gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。

補中益気湯はこれらの生薬でできています。
からだを温める
ニンジン(人参) ソウジュツ(蒼朮) オウギ(黄耆) トウキ(当帰) チンピ(陳皮) タイソウ(大棗) ショウキョウ(生姜)
からだを冷ます
サイコ(柴胡) ショウマ(升麻)
中間の性質
カンゾウ(甘草)

補剤の作用の証明

補剤の免疫能改善効果について科学的な解明が進んでいます。
たとえば補中益気湯を服用した患者さんは服用しなかった患者さんより風邪をひく回数が少なかったという調査結果や、補中益気湯の服用で重要な免疫機能のひとつであるNK細胞活性が上昇したというデータが報告されています。

風邪をひきやすい人には免疫力を高める作用が知られているこの漢方薬を。
低下した気力・体力の底上げをはかり、体を守る機能を回復させます。

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