重い病気ではなく、特に、心配はないが、不安があれば、専門家の診断を受ける。
乳腺症・のう胞=生理前に起こり、生理がはじまると消えていく=バストのはりと痛みに似ている。
①しこりは粒状で、さわると弾力があって痛む。
②肩こりや頭痛がある。
③乳首から、おっぱいのような分泌物が出る。
乳腺症は30~50歳代に多いが、年代にかかわらず、 生理の周期が不規則であったり、出産経験のない人、授乳回数の少ない人、流産経験を持つ人がかかりやすい。
また、肩こりや頭痛をともなう場合や、乳首からおっぱいのような分泌物が出るといった場合もある。
黄体ホルモンと卵胞ホルモンの分泌のバランスのくずれで起こる。
ストレスが原因になることもある。はっきりとした原因は、不明。
胸に、しこりを感じる乳腺症は、乳がんとの識別がむずかしいが、乳腺症のしこりは、ガンに変化するものではない。
とはいえ、しこりのなかに乳がんが隠れているケースもある=しこりがふれたら自己判断せず、専門家の診断を受ける。
(乳腺症にかかった人は、将来、乳がんになるリスクが高い)
乳管の一部が、ふくらんで袋ができ、中に液体がたまる。
エストロゲン(女性ホルモン)の影響でできる。
乳腺症の一種=のう胞が大きくなるとふれてわかる=さわるとツルツルした感じがあり、痛みはない。
「のう胞」は、良性腫瘍(良性のしこり)なので、特に悪さをしない、乳がんに変化することもない。
通常は経過観察=大きくは、ならないか、数は、増えていないか、を定期的に検査。
のう胞が大きくなると注射器でたまった液体を抜く。
乳腺症の診断は、視診、触診、超音波による検査、マンモグラフィなどを行う。
乳腺症があるとわかれば、ホルモンの分泌異常を改善すれば、自然に治る。
悪化しないかぎり、通常は、そのまま経過観察。
ホルモンバランスを崩す「ストレス環境」を見直し改善する。
長い間、改善が見られず、痛みが増し、しこりが大きくなる場合は、ピルによる治療を行う。
バストに関する病気は、婦人科ではなく、外科の領域になる。
のう胞で、月経異常がある場合は、ホルモンの分泌異常を改善する。