アトピー性皮膚炎と漢方薬

アトピー性皮膚炎と漢方薬

漢方がアトピーに効く理由は?

①漢方薬は根本的な治療が期待できる
②漢方は「体と心」を治療する
③漢方は「総合的な医療体系」である
④漢方には薬害への対応法もある
アトピー性皮膚炎の患者さんの症状、体質により、さまざまな治療法がある。

アトピー性皮膚炎の患者さんへのアプローチ=皮膚の変化に注意する

皮膚のバリア機能、皮脂の重要な働き(アトピーの人の皮脂量は、正常な人の半分程度)、 アトピー性皮膚炎は「湿疹」の一種(皮膚病の30%以上が「湿疹」である)=湿疹の慢性化に注意する

アトピー性皮膚炎の患者さんのタイプ、症状、体質を重要視して、漢方を調合する。

①年齢によってアトピーの症状が違ってくる
②隠れたアトピー性皮膚炎の患者さんも多い
③アトピー性皮膚炎の患者さんは、合併症も多い(アレルギーマーチ、白内障や脱毛症も合併する)

「アレルギーはなぜおこるのか、免疫反応がアレルギーにつながる」

”正常状態からの変化”
①体を守る”防衛線”とは?
②特殊な科学物質が炎症をおこす!
③免疫反応が過剰におこる
④アトピーとアレルギーの関係を知る
⑤Ⅳ型アレルギー
⑥アトピー性皮膚炎の皮膚症状と単なる「かぶれ」の違い
⑦アトピーの患者さんが急増した原因(生活環境の変化)

「アトピー性皮膚炎の検査と治療法を知る」

①アレルギーの原因物質を見つける、(一型アレルギーのチェック、RAST検査で原因物質を確認)
②西洋医学の基本的なアトピー性皮膚炎の治療法を知る(長所と短所を知る)
ステロイド軟膏の種類を知り、効能・効果・副作用を、よく理解する。
生活環境を整える治療法は、基本的にアレルギー対策が主体となる
→東洋医学(漢方薬・自然療法・鍼灸)で、根本的な治療(根治療法=アレルギー体質、アトピー体質改善)が必要な患者さんが多い

「東洋医学(漢方薬・自然療法・鍼灸)の特徴とアトピー性皮膚炎患者さんへの対応法」

東洋医学(漢方薬・自然療法・鍼灸)と西洋医学の違いを理解する。

東洋医学=漢方薬と西洋薬=合成新薬では、効きかた(効能・効果・副作用)がまったく違うことを理解する。
①西洋薬=合成新薬も、実は「生薬、薬草、漢方薬」の研究から生まれた事実を知る。
②漢方薬は、「生薬の複合剤」、より効果的な薬を調合して完成させることができる。
③東洋医学(漢方薬・自然療法・鍼灸)は、徐々に、アレルギー体質を変化させ、正常化し、アレルゲンに対するバリアーを強化することができる。
④東洋医学(漢方薬・自然療法・鍼灸)は、「完全なる健康」を、手に入れるための方法論を持ち、実行、実現する医学である。
⑤東洋医学(漢方薬・自然療法・鍼灸)は、アトピー性皮膚炎の患者さんの体全体の状態に注目し、体質を正常化させる医学である。
⑥東洋医学(漢方薬・自然療法・鍼灸)は、「未病」の状態から積極的に治療する。

東洋医学(漢方薬・自然療法・鍼灸)の「基本理念」を理解する
①人間、人体の「陰、陽、虚、実」は、独自の「医学理論、医学体系」である。
すべてのものに「陰、陽、虚、実」があり、「陰、陽」が乱れると、身体のバランスが崩れ、異常、病気が起こる。
②東洋医学(漢方薬・自然療法・鍼灸)の「基本理念」を知り、「未病」、「病気」の原因を、理解する。
③自身の「気・血・水」の乱れに注意する。
「気」は、生命活動のエネルギー、「血と水」の乱れも、アトピー性皮膚炎の患者さんの治療には、重要な役割を果たす。
アトピー性皮膚炎の患者さんの「気病」・「血病」・「水病」を、それぞれ治療して、総合的に改善させる=体質改善=根治療法=根治させる!
「気・血・水」の乱れを、細かく分析して、配合生薬の種類、分量を、アトピー性皮膚炎の患者さんの個人、個人に合わせて調合する。
「外因、内因を、細かく分析し、「気・血・水」の乱れの、原因を突き止め、「病邪」が体内に侵入することを防ぐ。
アトピー性皮膚炎の患者さん、一人、一人の生活環境、食生活を、分析して、改善させ、、総合的に改善させる=体質改善=根治療法=根治させる!

東洋医学(漢方薬・自然療法・鍼灸)の診療法と治療法

①「証」に応じて処方を選ぶ、「証」で個人差を把握(個人差を重視)して、生薬を選定、調合する。
②標治法を根治法を併用して行い、皮膚症状改善、体質改善を、並行して行う。
慢性化した病アトピー性皮膚炎の患者さんでは「根治法と標治法(基礎治療)」を、特に重視しなければならない。

東洋医学(漢方薬・自然療法・鍼灸)の「アトピー性皮膚炎、治療理念」

①アレルギー病は「外邪」でおこり、「外邪」が体表近くに存在する。
②過剰な、表裏の「熱」に注意する

アトピー性皮膚炎と「五臓六腑」

①「脾と胃」の機能低下、「痰飲」が、病害を生む。

アトピー性皮膚炎の患者さんのタイプ(東洋医学的病態)を見分け、漢方薬を調合する。

アトピー性皮膚炎の患者さんには、東洋医学(漢方薬・自然療法・鍼灸)と養生医学の二本立てで治療する。
「ステロイドの使用暦、病態の変化暦」を、確認する。

アトピー性皮膚炎の患者さんの心身の状態を把握する。

自律神経失調症の併病、癇が強い、消化器症状大、熱感症(熱つがり)、水分代謝異常、 アトピー性皮膚炎の患者さんの体質や体力の状態を把握する。

「実証」と「虚証」、「成人型」と「幼児型」
成人型、 アトピー性皮膚炎の患者さんでは、自律神経失調症の併病が多い。

アトピー性皮膚炎の患者さんの皮膚状態

ジクジク型(湿潤型)=「水毒」、カサカサ型(乾燥型)=「気」「血」の不足

漢方専門 大山漢方堂薬局の調合漢方薬(オーダーメイド)

調合漢方薬=生薬を煎じる=煎じると治療効果が高くなる=煎じる時は弱火で煮詰める
適切な飲み方をする=時間を決めて服用を続ける=幼小児の服用量は特別(飲ませ方を工夫する)

西洋薬(合成新薬、抗アレルギー薬、ステロイド))との併用、副作用の問題
①抗生物質との併用は便秘に注意する、②漢方薬服用の注意点

アトピー性皮膚炎のタイプ別養生法

生活養生の効果=漢方薬は、ある意味で、万能療法であり、生活養生も、併用して行うことが重要。
漢方薬と養生が、互いに補い合って、効果が増大する。
西洋医学と東洋医学のよいところは組み合わせる。
アレルゲン対策=食養生「身土不二」=皮膚の保護が大切=乾燥肌は傷つきやすい。
皮膚の保護が生活養生の基本=皮膚保護剤を、こまめに塗る=時にはステロイド剤も併用し上手に使う
ステロイド剤の、使用日数は2~3日以内とする=非ステロイド軟膏=かぶれに注意する
アトピー性皮膚炎の患者さんの自律神経失調症の併病に注意

アトピー性皮膚炎の患者さんの生活養生の基本

①皮膚の保護、②生活環境の改善、③食生活の改善、④ストレス・過労対策、⑤自律神経の訓練

①癇が強い患者(幼小児型)、②消化器症状ありの患者さん(幼小児型・成人型)、③於血の患者さん(成人型)、 ④熱感(あつがり)の患者さん(幼小児型・成人型)⑤水分代謝異常の患者さん(幼小児型)、⑥冷え性の患者さん(成人型)

「ステロイド剤長期使用患者さんへの対応法」

ステロイド剤の良い点、悪い点、危険な点を、正確に理解する。
良いステロイド剤、悪いステロイド剤
良いステロイド剤は、ストレスから体を守る、乱用すると副腎皮質が萎縮する
ステロイド剤を、急にやめると、その先には=ステロイドによる異変がおこる=副作用の前兆に注意 =すさまじい「離脱症候群」=顔や皮膚が真っ赤に腫れることが多い=驚く、ショック!!!

①ステロイド剤を顔だけに塗ってきたアトピー性皮膚炎の患者さん
②ステロイド剤を顔と体の両方に塗ってきたアトピー性皮膚炎の患者さん
③ステロイド剤は体だけ、顔には非ステロイド系軟膏をぬったアトピー性皮膚炎の患者さん
④顔にアトピー症状がなく、体にステロイド剤を使ったアトピー性皮膚炎の患者さん

強い皮膚症状=「気と血」の不足状態=「気と血」の両方を補う漢方薬=時間をかけて徐々に回復 =皮膚には、ワセリン(シコン、ソヨウ、オウレン、オウバク、オウゴン、サンシシ)を使用する。

生活環境からの悪影響を取り除く=皮膚への物理的な刺激を軽減、取り去る
自然環境、住居・職場、入浴時、安静・休養、衣類、食生活の注意が必要

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「脳を守る漢方薬」

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医学博士 大山博行

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