まず、抗原が体内に入ってくるとマクロファージはそれらを食べ始めます。
病源菌などの強敵が入ってくるとT細胞に応援を頼みます。
危険だと判断するとT細胞はサイトカインという物質をつくります。
すると、B細胞は強敵がきた事を察知し、仲間を増やし始めます。
TNFは他の免疫細胞を元気にするのもです。
増えたB細胞は腸を出てリンパ管に乗り、脾臓や全身をパトロールします。
脾臓や胸腺と呼ばれる場所でgAという抗体をつくります。
作られた抗体は血液にのり、全身に行き渡ります。
そして体に有害な抗原とくっつき排除されます。
花粉が侵入してくるとIgEという抗体が肥満細胞上にくっつきます。
ある抗原に対して体質的にIgE抗体を作りやすい人がアレルギーになります。
再び花粉が入ってくると肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンという物質が細胞の外へ出ていきます。
この物質が血管や神経を刺激するためくしゃみ、鼻水などのアレルギー症状を引き起こします。
ここで、免疫力が作用すると、B細胞が抗体を作ります。
この抗体が新しい抗体となり、腸管の表面を覆うため、体内へのアレルゲンの侵入を阻止します。
ウイルスは粘膜から侵入して仲間を増やすと血液に入って肝臓に向かいます。
肝臓でさらにたくさん仲間を増やし、やがて肝臓の組織を破壊します。
ここで、免疫力が作用するとB細胞がたくさんの抗体をつくり、血液に侵入してきたウイルスにくっつきウイルスが増えるのをくい止めます。
T細胞はウイルスに感染した細胞を破壊し、それ以上増えるのを防ぎます。
また、インターフェロンという物質をつくってウイルスの増殖を抑えます。
フェカリス菌(FK-23)は、インターフェロンを産生する力を強くする事ができます。
私たちの細胞は絶えず新しい細胞に作りかえられています。
しかし、様々な原因で、異常な細胞を作ってしまう事があります。
これがガン細胞です。
ガン細胞が出来ると異常な勢いで増え始めます。
そして、あっという間に組織が侵されます。
ここで、免疫力が作用すると、マクロファージとT細胞がガン細胞を破壊します。
T細胞には、
①即戦力があり単独で戦うもの
②他の影響をうけて戦うもの
③仲間を増やして戦うもの
④他のT細胞の手助けだけするものがあり、
短所を補い、お互い協力し合いガンと戦います。
マクロファージはT細胞の刺激でガンを破壊したり、TNFというものをつくってガン細胞を破壊します。
乳酸菌はTNF産生を促します。
特にフェカリス菌(FK-23)と呼ばれる菌はその力が強く、フェカリス菌を加熱処理すると、さらにその力が3倍になります。