周囲がぐるぐるまわるように感じる回転性のめまいに、耳鳴りや難聴、吐き気、冷や汗などをともなうのが、メニエール病です。
これらの症状のすべて、あるいは一部がみられる病気を総称して、メニエール症候群と呼ぶことがあります。
メニエール症候群の発作が起こったら、首の天柱、風池、完骨、耳の後ろの竅陰などを指圧することで、だいぶ症状をやわらげることができます。
また、これらのツボは、患者が自分で指圧できる位置にあります。落ち着いて、もむように押してみましょう。
半身不随患者は、手足のひきつりのためにまっすぐからだを伸ばして寝ることができません。
しかも、ひきつったからといって同じ姿勢を長時間続けていると、ほかの病気を併発する原因にもなりかねません。
患者が自分ひとりで自由に動くことができない場合は、介護者が数時間おきに患者のからだの向きや手足の位置を変える必要があります。
患者の体位変換を介護者が正しくおこなうことが、患者の関節のひきつりや変形を防ぐことにもつながります。
また、患者の手足の関節を動かす運動を介護者が手伝っておこなうと、からだの機能回復を早めるのに役立ちます。
あお向けに寝た患者の、まひしている側の肩を横に開き、腕とわきの間に筒状に丸めた毛布をはさんで固定する。まひしている側の足の裏には、ベッドや壁にもたせかけた板を当て、足が内側や外側に向かないよう、枕や毛布、座ぶとんなどで固定する。手にはタオルなどを握らせる。
介護者は、患者の手首を持って腕を伸ばす。患者が痛がらない程度にゆっくり少しずつ動かすのがコツ。最初はひじを押さえて前腕と上腕が直角になるまで動かし、次に押さえる場所を腕のつけ根に移し、腕をまっすぐに伸ばす。これをゆっくりとくり返す。ひきつってちぢまった手の指を1本ずつほぐして開いたり、手首をゆっくりとまわす運動を加えてもよい。
介護者は、患者の足首を持って足を曲げ伸ばす。患者が痛がらない程度にゆっくり少しずつ動かすのがコツ。最初は膝を押さえて徐々に足を曲げていき、ある程度まで曲げたら次に徐々に戻す。これを静かにくり返す。足首を押さえてつま先を外側に向けたり、足首をゆっくりとまわす運動を加えてもよい。