自然発汗がなく頭痛、発熱、悪感、肩凝りなどを伴う比較的体力のあるものの次の諸症:
感冒、鼻風邪、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、へんとう腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩凝り、上半身の神経痛、じんましん
カッコン、タイソウ、マオウ、カンゾウ、ケイヒ、シャクヤク、ショウキョウ
修学旅行を控え、夜尿症が心配で、漢方相談に来たS君。
S君は12歳の小学6年生。
今だに「夜尿症があり、これから修学旅行もあるので」と、心配したおばあさんから相談を受けました。
漢方薬がよい効果をもたらす場合もあることを話しましたら、早速S君を連れて来ました。
見たところ、体格はよく、食欲も普通にあり元気な子供でした。
普段から鼻がよく詰まり、尿を漏らしても目が覚めないと言います。
そこで、葛根湯を調合して飲んでもらったところ、一週間後にはほとんど漏らさないようになりました。
葛根湯は夜尿症の中でも、胃腸が丈夫で元気のある子供。
睡眠が深く、尿を漏らしても起きないタイプに調合します。
鼻にトラブル(特に鼻づまりが強い)がある場合にも調合できる漢方薬です。
葛根湯の中にはマオウ(麻黄)という生薬が配合されています。
このマオウの成分の一つであるエフェドリンという物質は、覚せい作用や膀胱出口部の圧を高めて膀胱に尿をためる作用を強めることが知られています。
このエフェドリンは1887年、長井長義先生によって、漢方薬に使用される生薬の中で初めて、その有効成分の構造が明らかにされたものです。
葛根湯は風邪、夜尿症のみならず、化膿する病気の初期、肩凝り、五十肩、腰痛などの凝りや痛み、じんましんなどに用います。
珍しくは、舌なめずり、横なで症(手の甲で鼻の下をなでる)にも効果的な場合があると言います。
「金匱要略」という本には、破傷風のような頸部が硬直する病気にも使うことが書かれています。
葛根湯が風邪に使われることは知られていますが、夜尿症に効くことはあまり知られていません。
調合漢方薬が、西洋医学的な診断とあまり関連性があるとは思えない病気にまで、効果を発揮する場合の良い例と思います。
夜尿症に効く漢方薬として、葛根湯を紹介しましたが、その他、体質・症状に合わせて多くの漢方薬が使われています。
漢方薬に、お迷いの場合は、お気軽に、大山漢方堂薬局に、お電話ください!
上記、葛根湯を2週間服用しても効果に満足できない場合は、より効果的な、大山漢方堂薬局 調合漢方薬(オーダーメイド)を、お勧めします。
大山漢方堂薬局に、一度、お電話ください。
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