未病を治す養生(ようせい=命を養う)

未病を治す養生(ようせい=命を養う)

まだ見えない病気=「未病」を治すための「養生(ようせい)医学」

「病気ではないけれど体の調子が悪い」という人が更年期には増えてきます。
このような症状は、すべて「未病」といっていいでしょう。

体の調子が悪いのに、病院の検査では異状なし。
更年期を迎えた人の中には、このような経験をした人も多いでしょう。
「病院の検査で異常がないから健康」というのは大きな間違いで、痛いところがある、つらいところがある、これは体のSOSサインになります。

発病前の体の不調のことを、東洋医学(漢方薬、鍼灸)では「未病」といい、病気として治療可能です。
東洋医学(漢方薬、鍼灸)では、大きな病が発病する前に、病気の芽を摘み取らねばなりません。
これが東洋医学(漢方薬、鍼灸)の極意、「未病を治す」ということになります。
まだはっきり見えない大きな病を治す、未然に防ぐ、すなわち、「未病を治す」ことは東洋医学(漢方薬、鍼灸)の極意、「養生(ようせい=命を養う)医学」の基本で、大きな病気を未然に防ぐ、大きな病気を発症前に防ぐ、病気にならない予防医学とも言えます。
東洋医学(漢方薬、鍼灸)の養生医学は、人間の生活の中で生きている医学、生活の知恵になります。

正しい食事や正しい生活習慣などを実行することによって、人間にもともと備わっている生体防御システム(病気を治す力=自己治癒力)を高め、大きな病気の発症を未然に防ぐことが基本です。
東洋医学(漢方薬、鍼灸)で、健康を維持、増進し続けることで、病気にならない、それが、自分と自分の大事な人、家族の健康を守る、ということに、東洋医学(漢方薬、鍼灸)の大きな意味があります。

病気の原因は、いろいろあるが、病気の発症のほとんどは無茶な生活習慣、不摂生の積み重ねで起こることは事実です。
特に、女性の場合は、更年期という体が大きく変化する時が一番注意が必要な時期で、今までの生活習慣の乱れを正し、体を正常に戻していくことが必須です。

「養生(ようせい=命を養う)医学」は東洋医学(漢方薬、鍼灸)の歴史の中で生まれた健康を保つ生活の知恵

「養生(ようせい=命を養う)」という言葉には、「健康に気を配り、大きな病気にかからず、健康を維持、増進させていく」という意味がある。
健康を維持、増進させていくのに、何よりも大切なことは、病気にかかる前、未病を治す、未病に気づく、こと、そして適切な方法を用いることです。
養生(ようせい)には、年齢は関係ありません。若い時から養生をしていれば、年齢を重ねても元気でいられるし、今から始めても決して遅くはないのです。
体は年齢とともに変化していくので、年齢に応じた養生をすることが大切になります。
また、養生(ようせい)は、毎日の生活の中で積み重ねていくものであって、今日やったから明日効果が現れる、というものでもありません。
女性の場合、更年期を経て、豊かで若々しい老年期に移行していくためには、早めに養生(ようせい)医学を取り入れることが大切です。
東洋医学(漢方薬、鍼灸)には、長い人類の生きた歴史の中で生まれた養生(ようせい)の考え方がたくさんあります。

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