不妊症かも?と思ったらどうする

不妊症かも?と思ったらどうする

健康な夫婦が、子どもがほしくて性生活をしているのに、2年以上すぎても妊娠しないという場合は、何らかの不妊の原因があるとみて、専門家に相談するとよい。

不妊の原因と治療法の知識

不妊症の原因は、本当にさまざま。
いくつもの原因が重なりあっている場合も多く、気長に、夫婦そろって不妊対策を試みる必要がある。

女性に多い不妊の原因

女性側の不妊原因=卵管の癒着、卵管の狭窄=女性不妊の約30%はこれ。
女性の内性器(子宮、卵巣、膣)の異常、黄体機能不全などもある。

男性に多い不妊の原因

男性側の不妊原因=男性側に原因がある場合は、全部の不妊症の約40%になる。
無精子症、精子減少症、精子形成障害、精子路障害などがある。

不妊症の検査

病院へ行くと、どんな検査をするのか不安になるが、不妊症は原因が複雑な場合が多いので、信頼できる病院で、要領よく、系統だててしてもらう。
まず、問診や一般診察で、健康状態、生活状況、性生活などをみてから、検査を行う。

女性側の検査

(1)基礎体温の測定=排卵の有無、排卵日、卵巣の働きを知る。
(2)卵管疎通検査=月経終了後、2~3日目から、排卵日の間に、子宮口から造影剤を入れて子宮腔や卵管腔の内部を調べる。
(3)子宮内膜組織検査=排卵後の7日目頃に、受精卵が着床する子宮内膜に異常がないか、組織をとって調べる。
(4)性交後検査(ヒューナーテスト)=もっとも受精しやすい排卵日前後に性生活(膣内射精)をして、3~4時間後に精子が子宮頸管を上昇していくかどうか調べる。
(5)射精後、女性の膣、子宮腔内から内溶液を採取してガラス板にのせ、顕微鏡で精子の運動性や精子量をみる。

男性側の検査

(1)精液検査=精液の精子数、運動能力、PH、粘度、精子の奇形混在の有無などを調べる(3~4日禁欲後、マスターベーションで検査容器に精液を出す)
(2)睾丸組織検査=睾丸穿刺を行い、組織を調べる(精液検査で無精子症や精子減少症(精子が少ない)などの場合に造精機能をみる)
(3)染色体検査=無精子症の場合、性染色体などを検査して、半陰陽かどうか調べる。

注意

子供がほしいのにできないときの、女性の気持ちは切実です。
そんなとき、「どうしてつくらないの」、「早くつくったほうがいいよ」、などといった無神経な言葉に、つい落ち込んでしまうかもしれませんが、そんな時は、人は人と割りきって、あまり悩まずに、明るく毎日を過ごすことが大切です。
家族、友人、知人、同僚の人も、口出しせずに、見守る姿勢が必要です。

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