卵管摘出、子宮筋腫、子宮内膜症の手術後、体外受精を試みましたが失敗、その後、子宮内膜症が再発し、現在ホルモン薬を使っています。
また体外受精を予定していますが、漢方薬を併用して、もっと妊娠しやすい体質を作ることはできますか?(36歳・女性)
体外受精による不妊治療は、まさに西洋医学の優れたところといえます。
こうした治療は西洋医学にまかせるとして、それがうまく子宮に着床するように環境を整えるのは、漢方が得意とするところです。
両方のよいところを合わせたら、最良の結果も望めるのではないでしょうか。
ホルモン薬と漢方薬の併用も問題ありません。
ご相談の方は、「陰」の状態で、肌はあれやすいほう、便秘傾向はないとのことでした。
この患者さんに合う漢方薬は、桂皮、呉朱由を君薬、当帰、川弓、芍薬を臣薬とした12種類の生薬を厳選して調合します。
この漢方薬は、皮膚をうるおしながら、子宮や卵巣などの内部環境を整えていく薬です。
2週間ほど服用して、なんとなく体が温まり、皮膚の乾燥感もとれてきたようですから漢方が効いている証拠です。
妊娠まで、しばらく続けるとよいでしょう。