七物降下湯(しちもつこうかとう)

七物降下湯(しちもつこうかとう)

高血圧、眼底出血によい漢方薬

大山漢方堂薬局の「七物降下湯(煎じ薬・エキス剤)」は、高血圧に伴う諸症状によく効きます。
すなわち、易疲労感、肩こり、頭重、耳鳴り、頻尿傾向、眼精疲労などの症状に効きます。
高血圧症、慢性腎炎、動脈硬化症などの人によく効きます。
まず、1か月のご服用をお勧め致します。

処方名

七物降下湯(しちもつこうかとう)

患者のタイプ

虚証(体質虚弱な人)

使用目標

胃腸は比較的丈夫な人の高血圧症に伴う諸症状に使用。
易疲労感、肩こり、頭重、耳鳴り、頻尿傾向、眼精疲労などの症状を訴えることが多い。

適応症

高血圧症、慢性腎炎、動脈硬化症など。
血虚の肝陽化風で、顔色がわるい・皮膚につやがない・四肢のしびれ感・筋肉のひきつりなどの血虚の症状と、のぼせ・ほてり・めまい・ふらつき・手足のふるえ・耳鳴などの肝陽化風の症状をともなうもの。
舌質は淡白・脈は弦細。

成分内容

芍薬・当帰・黄耆・地黄・川弓各3.0、釣籐鈎4.0、黄柏2.0

七物降下湯(しちもつこうかとう)の使用経験

自律神経失調症・更年期症候群・高血圧症などで、血虚・肝腸化風を呈するもの。

15年前に大塚が創作した処方で、その頃、大塚は高血圧症で、最低血圧が高く、眼底出血が反復し、下肢のしびれ、疲労倦怠、頭痛、衂、などに苦しめられたが、この処方を用いるようになって軽快した。
その後、高血圧が慢性化して、正低血圧の高いもの、腎炎または腎硬化症のある高血圧患者に用いて効のあることを知った。

慢性腎炎または腎硬化症を起こして血圧の高いものによい。

七物降下湯(しちもつこうかとう) 出典 『修琴堂(大塚敬節)方』

疲れやすくて最低血圧の高いもの、尿中に淡白を証し、腎硬化症の疑いのある高血圧患者、いろいろの薬方を用いて奏効しない者に用いることにしている。(『漢方医学』)
釣籐には脳血管の痙攣を予防する効があるらしいし、黄耆には、毛細血管を拡張して血行をよくする効があるらしいので、これを用いることによって血圧が下がるのではないかというのが私の考えであった。
四物湯を用いたのは(眼底出血の)止血の意味であり、黄柏を入れたのは、地黄が胃にもたれるのを予防するつもりであった。

効能

補血益気・熄風

中医学

補血益気・熄風。

降圧、鎮静作用をもつ補肝腎の杜仲を加えたものを八物降下湯という。『中医処方解説』

使用経験

矢数道明著『臨床応用漢方処方解説』 高血圧症の虚証で大黄剤や柴胡剤を用いることが出来ないもの。腎障害のあるもの。
桑木崇秀著『新版漢方診療ハンドブック』 冷えや皮膚枯燥(燥証)のある虚弱体質者の高血圧、ことに眼出血や結膜充血のある場合。

処方解説

七物降下湯(しちもつこうかとう)は大塚敬節氏が自身の高血圧・眼底出血を治療するために創見した処方であるが、血虚の肝陽化風に適したものといえる。
適応する病態は、栄養不良状態(血虚)にともない脳の抑制過程の機能低下と興奮過程の相対的亢進が生じたものと考えられる。
本方の当帰・川弓・白芍・熟地黄はすなわち四物湯で、血虚の状態を改善する。
黄耆は消化吸収や全身の機能を高め、四物湯の補血の効能をつよめる。
平肝熄風の釣籐散は鎮痙・鎮静作用をもち、清熱の黄柏は脳の充血を軽減し、両者によって脳の興奮性を低下させる。四物湯は抑制過程をつよめるらしい。
本方は元来血圧降下を目的としたもので、「降下湯」という名称をつけられているが、この面にはやや問題がある。
釣籐鈎は顕著な降圧作用をもち、黄柏も充血をのぞいて降圧効果が期待できる。
ただし、黄耆は臨床的に一般的な量では中枢の興奮により血圧上昇に働くことが認められている。
高血圧症のなかで拡張期血圧が高くて下りにくい老人などでは気虚のものが多く、これに対しては大量(30g以上)の黄耆を投与すると効果があるとされている。
血圧降下を目的とするには、気虚という前提と大量に配合するという原則によって黄耆を用いるべきである。
それゆえ一般に、本方は血圧にはこだわらずに血虚の肝陽上亢を目的として用いた方がよく、気虚があきらかでなければ黄耆は減法すべきものと考えられる。
なお、降圧・鎮静作用をもつ補肝腎の杜仲を加えたものを八物降下湯という。

臨床応用

自律神経失調症・更年期症候群・高血圧症などで、血虚・肝腸化風を呈するもの。

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