咳にはいろいろな種類があります。
空咳、痰の多い咳、背景に神経過敏のある咳など、いろいろです。
一般的に「鎮咳薬」は脳の咳中枢に働きかけて咳を抑えるものですが、漢方薬は刺激の元になっている気管支の環境や精神的な背景を改善するので、咳の性質に合わせて対応できる処方といえます。
乾いた咳が多く出る時。
空咳が続いて、のどに痰がはりついたような感じでいくら咳き込んでもとれない、という訴えがあったら麦門冬湯が適しています。
気管支炎や気管支ぜんそくにも使われます。
しつこい咳に。
感染症によるせきではなく、乾いた痰のない咳が長引き、顔が赤くなるほど咳き込むようなときに。
(ここに注意! 甘草を含んでいます)
のどに痰がはりついたような感じのどのイガイガに。
はげしく咳き込むけれど痰は出ない、風邪の後に咳だけ残っている状態に。
痰のきれにくい咳、気管支炎、気管支ぜんそく
通常、成人1日9.0gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する
麦門冬湯はこららの生薬でできています。
ハンゲ(半夏) タイソウ(大棗) ニンジン(ニンジン)
バクモンドウ(麦門冬)
コウベイ(粳米) カンゾウ(甘草)
半夏以外は全部気道を潤す性質を持っている生薬です!
痰の多い咳に使われないのはそのためです。
多くの鎮咳薬は中枢に働いて咳反射を止める作用ですが、麦門冬湯は気管支局所に作用して、過敏になっていた局所の刺激を和らげる薬なです。
長引く咳を抑えるのに向いている作用です。
慢性化した呼吸器疾患で黄色い痰が多く出て長引く咳にはこちらの漢方薬がよく使われます。
のどに違和感があり咳・痰が続く場合はこの漢方薬も使われます。
神経過敏や気分がふさいでいる人に特に向いています。
喘息に使われる漢方薬として広く知られています。
のどの違和感があって「のどになにかいる」という訴えがある場合に用いられます。
のどが狭い、食道が狭い、何となく息苦しくてものが飲み込めない、というときに。
上記、漢方薬を2週間服用しても効果に満足できない場合は、より効果的な、大山漢方堂薬局 調合漢方薬(オーダーメイド)を、お勧めします。
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