・憂鬱な気分で晴れない ・何をやっても楽しくない ・孤立感におそわれる、さみしい
・最悪のことばかり考える ・突然悲しくなり、涙がポロポロ出る ・死にたくなる ・不安な気持ちが続く
・何をする気も起きない、おっくう ・何にも興味が持てない
・物事に集中できない ・人と会いたくない ・動きが鈍い
・眠れない ・食欲がない、食べ過ぎる ・からだがだるく、疲れがとれない ・頭が重かったり、頭痛がする
・動悸がしたり、息苦しくなる ・口が渇く ・下痢や便秘が続く ・目眩や耳鳴りがする ・微熱や発汗
→専門家に相談、カウンセリング、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能
精神的症状より身体的症状の訴えがはるかに多いうつ病。
からだの病気と思い、内科や婦人科などを受診するが、治らない。
検査結果に異常がないにもかかわらず、身体的症状が改善しない。
日照時間の短い季節に、繰り返し起こるうつ病。
10~11月ごろに発病し、3月頃には軽くなって、夏には症状が消える。
頻度が高く、日照時間の少ない地方に多く見られ、真理的引き金のないのが特徴。
生体リズムを調整する。
引越しに伴うストレスで、うつ病になることがある。
家のローンを完済したなど、それ自体は喜ばしいことなのに、長年の重荷を下ろして虚脱感におそわれ、うつ状態に陥ることがある。
→専門家に相談、カウンセリング、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能
若い人に多いうつ病辺縁疾患で、自信がなく、過去にこだわり、軽いうつ状態が2年以上続く。性格が関係している。
完璧にしようとするあまり、許容量以上のことを引き受けて心身の調子を崩す。能力の高い女性ほど多く見られる傾向がある。
燃えつき症候群:意欲的だった人が、ある日突然、意欲を失い、極度に疲れ、無感情になる。
精神的・身体的負担に気づかず、耐えきれなくなって起こる。また努力が報われないときにおこることも。医療、福祉、教育関係者によく見られる。
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=WHO(世界保健機構)の分類では「神経症性障害」という。
何らかの要因で不安が起こると、上手く対応できず、
イライラや緊張、過度の恐怖、気分の落ち込み、不眠、動悸、めまいやふるえなどの症状がでる=本人にも自覚がある。
体質的には神経質な人が、過度のストレスや疲れすぎが原因でなったりする。(脳の神経伝達物質の影響もある)
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通常は危険と思えないような対象や状況によって不安が引き起こされ、自分でも無意味なこととわかっているのに、恐怖感が消えず、なにがなんでも回避しようとする。
不安対象は外部のものに限られ、具体的ではっきりしているのが特徴=ときに、うつ病を併発。
性格、体質、遺伝、環境が絡み合って起こるが、原因がわからないことも多い。
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最近、よく見られる障害で、突然、何の理由も前ぶれもなく、激しい不安と恐怖におそわれ、パニック発作がおこる。
パニック発作が起こると、激しい動悸、息苦しさ、品脈、胸が痛い、手足が震えるなどの身体症状と、強い不安、恐怖、自分が自分ではないような非現実感にとらわれるなどの精神症状が現われる。
発作は数分程度続いた後、少しずつ軽くなり、ふつうは20~30分、長くても1時間以内に治まる。
病院に運ばれても、着くころには症状が落ち着いて、検査をしても何も異常が出ないことがほとんど。
何回か発作をくり返したり、また発作を起こすのではないかという不安におそわれたり(予期不安)
発作を起こした場所の近くに行っただけで、発作を起こしそうになることもあり、人混みの中に一人で行けなくなったりする。
原因は不明だが、不安を抑える脳の働きが一時的にうまく働かなくなるために起こるのではないかという節がある。
うつ病と合併しているケースも少なくない。
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不安や緊張が連続して毎日続き、自分をコントロールできなくなる病気。
不安の対象は、仕事、健康、将来のことなど、ひつつではない。
次々に心配になり、不安、緊張、イライラ、悲観、集中力欠如などの精神症状、頭が痛い・重い・首や肩がこるなどの身体症状、震え、頻脈、めまい、口が渇くなどの神経症状が出る。
女性の発症が多く、特に20代に多くみられる。
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不吉なことや、わいせつなことなど、苦痛を伴う思考やイメージ、衝動が心に浮かび、打ち消しても打ち消しても消えないことを「強迫思考」という。
また、無意味なこととわかっているのに、ある行為を繰り返し行ってしまうことを「強迫行為」という。
強迫神経症の人は、こうした強迫の程度が強く、生活に支障が出る。
原因は不明だが、神経伝達物質セロトニンの影響もいわれている。
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「重大な病気にかかっている」と思い込み、医師が「特に、心配はない」と何度言っても、しつこく訴え続ける。
別のタイプでは、いくら否定されても、「自分は醜いのではないか」と恐れ、美容整形に通う人もいる。
症状には、抑うつ症状や不安が見られることがあり、うつ病の初期症状から現われる場合もある。
本人は孤独感を抱き、医師の診断が信用できないと、次々に病院を変える「ドクターショッピング」をするようにもなる。
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大きな災害や犯罪被害など、衝撃的なことに遭遇したことが心の傷(トラウマ)となり、数週間から数ヵ月後に発症する。
症状は、心を閉ざす感情マヒ、眠りが浅く、うなされる覚醒亢進症状、原因となった出来事を想像させる状況を避ける回避症状、繰り返し思い出したり、夢に見るフラッシュバックが典型的。
同じ出来事に遭っても、PTSDになる人とならない人がいる。子供や高齢者、ストレスに弱い人が発症しやすい。
症状は、すぐに出ないことも多いが、6ヶ月を超えて発症することはまれ。
経過も良くなったり悪くなったりする。集団精神療法も効果がある。
多くの場合、回復するが、症状が慢性化してひきこもりなどになる人もいる。
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つらい出来事を上手に乗り越えられず、心や体に強い症状が出る。
PTSDとは異なり、就職や失職、結婚や離婚など、誰でも経験しそうな出来事が、ストレスに弱い人、傷つきやすい人にとっては、強いストレスに感じられ、発症することがある。
適応障害は、女性が多く、個人的資質が関係しているが、必ずストレスが引き金になり、1~3ヵ月以内に起こる。
症状は、うつ状態、不安、引きこもりなどのほか、動悸、肩こり、頭痛など、自然によくなることもある。
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自律神経には、交感神経と副交感神経があり、相反する働きをしている。
必要なときに応じて一方が活発に働き、そのバランスでからだの調子が維持されている。
バランスが崩れて、からだのあちこちに不調が現われるのが、自律神経失調症である。
自律神経失調症とは内科的な診断で、精神科的には、うつ病や神経症の症状が、からだの症状(不定愁訴)として出てきていると考える。
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不眠症には、①寝つきが悪い「入眠障害」、②夜中に何度も目が覚める「中途覚醒」、③朝の3時、4時に目が覚める「早朝覚醒」の3タイプがあります。
最も多いのは、中途覚醒であるが、実際には、これらのタイプが重なっていることが多い。
まずは生活リズムを見直し、よい睡眠がとれる工夫をする。
それでも不眠が続くときは、
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心身症は、精神的なストレスによって体に障害が起きる状態をいう。
それぞれ、からだに現われた症状が病名になるが、心理的要因が大きいときは、心身症と考える。
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、円形脱毛症など、心身症に含まれる病気はかなり多い。
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依存症とは、ある物事の行為に安心感を求め、それがないと不安や不快な気持ちになる心の病。
自己コントロールできれば習慣といえるが、コントロールできず社会生活に困ったり、健康を害したり、やめようとすると禁断症状が出るのは依存である。
アルコール依存症
繰り返しアルコールを摂取しているうちに(乱用)、耐性ができて酒量が増える。
深酒するようになり、お酒がないとイライラして、どんなときでもお酒を求めるようになったらアルコール依存症と考える。
女性はアルコール代謝が遅いので、少量の飲酒で短期間に影響を受けるうえ、
精神的ストレスや、社会や家庭で満たされない空虚感が引き金になって、この障害に陥ることが多い。
その他の依存症
睡眠薬や鎮痛剤などの「薬物依存症」、男性を支配することで自分を維持しようとする「恋愛依存症」
「ギャンブル依存症」「買い物依存症」「仕事依存症」などがある。
→専門家に相談、カウンセリング、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能
拒食症・過食症(摂食障害)は女性に多く、成育歴、性格、遺伝、社会環境など複雑な要因が絡んでいる。
思春期の摂食障害は、拒食から始まるのが典型的。
たとえば、誰かに「太っている」と言われて自分の価値が下がったように思えて、生活のすべてがやせることで回り出す。
ある時期から反動で食べだし、太るのが嫌なので、吐き、下痢も使うようになる。
こうした人には、ふっくらした大人の女性になりたくない思いが心の底にある。
そのひとつの理由に、母親の理想が高く厳しいため、いい子にならなければというストレスがあると考えられる。
拒食症の人は、まず自発的に治療を受けない、病気だと気づいた家族が心配になる。
拒食症の人は自覚がある。下痢などの乱用が悪いとわかっていたり、自己嫌悪があるのに、やめられず、つらい思いをしてしまう。
20代の場合は、過食嘔吐で始まることが多く、食べては嘔吐をくり返すうちに、前歯の虫歯や胃炎、食道炎、低カリウム血症などを起こす。
治療は、臨床心理学、漢方薬も有効。ゆっくり時間をかけて治すことが大切。
→専門家に相談、カウンセリング、調合漢方薬服用、鍼治療併用可能