東洋医学の視点から見た更年期=更年期症状の漢方療法

東洋医学の視点から見た更年期=更年期症状の漢方療法

更年期症状に効果的な漢方薬

①自律神経の失調を整える調合漢方薬。
②半健康(未病)状態を改善し、本格的な病気になる前に治療する東洋医学(漢方薬・鍼灸・臨床心理学)。
③長い歴史の中で生まれた中医学の方法論、診療方法、健康を保つ秘訣、更年期症状に適した漢方薬。

東洋医学(漢方薬、鍼灸)の診断と治療

更年期症状の東洋医学(漢方薬・鍼灸)による治療法=東洋医学による診断と治療

更年期は、東洋医学的にみても女性の大きな転換期。
更年期=閉経を境に15年前後の期間を更年期という。
女性は、7の倍数の年齢の時に、体に変化が現れる。
例えば2×7(14歳)=初経、4×7(28歳)=女ざかり、そして7×7(49歳)=閉経となる。
東洋医学でも、更年期は女性の一生でもっとも大きな転換期と考える。
のぼせや冷え、むくみ、イライラなどの症状に苦しむ人もいる。
東洋医学の知恵、漢方薬、鍼灸、臨床心理学を上手に取り入れて、更年期に養生をすることが大切=老年期にうまく移行していくことに繋がる。

西洋医学と東洋医学の考え方の違いと治療の方法の違い

西洋医学は患部をみる。
東洋医学では、その「人」の全体をみる。
西洋医学では風の症状には風薬、発熱したら解熱剤、東洋医学では、症状は同じでも人によって治療法が異なる。
同じような症状でも、体質や遺伝などの先天的なものか、生活環境、性格、ストレス、疲労などによるものか、それぞれ原因が違う、薬に対する反応も違う、=同病異治

東洋医学は、病気だけではなく、その人全体をみて診療する

患者ごとに治療方針を立てる=証をみる。
証=体に現れる症状のこと=それによって体質を見極める(弁証)。
次に病気のタイプ゚、場所、状態、勢い、原因などを調べる。
このような細かい情報を集めるために、患者に触れ、話をしながら診断していく。
そして長い生活の中で、病気の下地となる原因があったかどうか見つける。
東洋医学の最大の特徴は、病気の原因をつきとめていくこと、その人の体全体を整えること。
病気中心でなく、患者中心に考える。
東洋医学では、データだけに頼らず、四診によって患者とふれあい、体の発するサインをしっかり受け止める。
患者さんと私(術者)の間に、お互いの信頼感や安心感が生まれ、一緒に頑張ろうという気持ちになる。
それが東洋医学(漢方薬、鍼灸)の治療をしていくうえで、とても重要になる。

弁証(体質の見方)

①寒証=冷え性。顔が青白い、新陳代謝が悪く下痢しやすい、元気がない。
②熱証=体が熱っぽい。汗をかきやすく暑がり。便秘がち。
③虚証=痩せ型。体力がなく、疲れやすい。対抗力が弱い。
④実証=体がかっちりしている。体力があり、対抗力が強い。便秘がち。イライラしやすい。

四診

①望診=顔の表情や精神状態、皮膚、体型、動作、舌の状態を目で見る。
②聞診=声やせきなどの音を聞き、体臭や口臭をかぎ分ける。
③問診=病歴や体の状態、生活環境などを患者に質問する。
④切診=手首の動脈やお腹など、患者の体を手でふれて、体の状態を診断する。

 

 

 

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