痴呆症になるには、さまざまな要因が考えられています。しかしながら、目を見張るような進歩を遂げている現代医学をもってしても、そのメカニズムは、いまだ完全には解明されていないのが現状です。したがって、誰もが心待ちにしているその治療法についても、残念ながら確立されていないのが現状です。したがって、誰もが心待ちにしているその治療法についても、残念ながら確立されていません。いまのところ痴呆症は、発症を未然に防ぐ、つまり予防こそが最大の対抗手段ということになります。
ただ一つはっきりしていることは、痴呆症は脳の老化と直接に関連して出現するということです。ですから、脳の老化を防ぎ、老化のスピードを緩めることができれば、ボケは予防できるということになります。そして、この老化予防に関しては、東洋医学が大いに威力を発揮します。
私は、ある種の東洋医学の手法と臨床心理学の手法をうまく用いれば、脳の老化のスピードを緩めることができる、、つまり、痴呆症は予防できると考えています。なぜなら、東洋医学の中核にあるものが、抗老化作用(老化のスピードを緩めるもの)だからです。現在では、西洋医学の研究者たちもこの点に着目し、東洋医学の真髄を学ぼうとしています。
私たちは、年をとるたびに体力や内臓の機能の衰えを自覚し、これは「自然老化現象だから仕方がない」と簡単にあきらめてしまっています。しかし、もし、あなたが自然老化現象のメカニズムを知っていたらどうでしょう。あなたはまちがいなく老化のスピードを緩め、ボケずに老年期を送ることが可能になるのです。
以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。