「安定」を求める孤独な超過激派・活性酸素

「安定」を求める孤独な超過激派・活性酸素

少し難しい説明になりますが、まず活性酸素とは何かについてお話することにしましょう。面倒であれば、読み飛ばしていただいても結構です。

酸素分子は酸素原子2個からできているので、O2という化学式で表します。酸素原子は電子を8個持っていて、そのうち2つは「ローンペア」になっています。つまり酸素原子は「ペアになっていない」空いている手を2つ持っているのです。二つの酸素原子がおたがいい手をつなぐと、安定した酸素分子になります。つまり、酸素分子になると、電子はすべて2個ずつのペアの状態になり安定化するわけです。ですから、ふつうの酸素分子は安定しているのです。

ところが、この安定した酸素分子が、何かの拍子に電子を1個余分に受け取ったりすると、正常な酸素ではなく、悪魔の酸素が誕生してしまいます。つまり、悪魔の酸素とは、正常な安定した酸素分子の軌道に、なんらかの拍子で電子が1個割り込み、電子の数が増えたために、酸素分子の軌道が不安定になってしまったものというわけです。その結果、この不安定な活性化された酸素分子(活性酸素)は、何がなんでも安定化しようとして、自分のまわりにある細胞を無差別に攻撃するようになります。

活性酸素はおもに4種類あり、その攻撃能力により位、階級の差があります。では、悪魔の酸素のプロフィールを簡単に紹介しましょう。

以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

目次

プロローグ - ボケずに100歳まで生きるために

第1章 ボケがここまでわかってきた

第2章 脳細胞は自殺する

第3章 老化の原因は「活性酸素」だった

第4章 漢方薬の驚異のボケ防止作用

第5章 病気を未然に防ぐ「養生(ようせい)の法」

第6章 幸せになるための3つの処方箋

エピローグ - ボケを予防する6ヶ条

あとがき-謝辞に代えて

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「脳を守る漢方薬」

エビデンスの解説、紹介
医学博士 大山博行

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