生命維持の中枢は視床下部にある

生命維持の中枢は視床下部にある

第2のシステムと第3のシステム、すなわち「自律神経防御システム」と「内分泌防御システム」は、それぞれ「神経伝達物質」と「ホルモン」を分泌して標的臓器の機能を調節することによって生体を防御するシステムです。このシステムは原則として、意識的にコントロールすることができない不随意的な防御システムです。

この2つの防御システムは、それぞれ、自律神経系と内分泌系の2つの情報伝達ネットワークを使って生体を防御します。そして、これら2つの系は、「視床下部」と「下垂体」と呼ばれるところに支配されていますが、視床下部と下垂体とでは、視床下部のほうがより上位に位置しており、視床下部は下垂体と自律神経系をしもべとして支配する能力を持っています。下垂体は視床下部の命令どおりに忠実にホルモンを分泌し、全身の内分泌腺を支配・統合して標的臓器を支配するという具合になっています。

この2つの防御システムのなかで最上位に君臨する視床下部は、生体内の恒常性(ホメオスターシス)を自動調節する能力を持つ自律神経系をその支配下に置いているので、すべての生体防御システムのなかでも、その力は他の部位を圧倒する強大なものとなっています。

 

以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

目次

プロローグ - ボケずに100歳まで生きるために

第1章 ボケがここまでわかってきた

第2章 脳細胞は自殺する

第3章 老化の原因は「活性酸素」だった

第4章 漢方薬の驚異のボケ防止作用

第5章 病気を未然に防ぐ「養生(ようせい)の法」

第6章 幸せになるための3つの処方箋

エピローグ - ボケを予防する6ヶ条

あとがき-謝辞に代えて

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認知症、アルツハイマー病、脳血管障害に、光明、最先端科学で、実証された、漢方薬の効果が明かされる。

「脳を守る漢方薬」

エビデンスの解説、紹介
医学博士 大山博行

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