前述の「電子スピン共鳴装置(ESR)」を用いて、実験的に活性酸素を発生させてみましょう。図8‐Aはスーパーオキシド・ラジカルを発生させたようすです。大きな4つのシグナルを持つ激しく振動する波形によって、スーパーオキシド・ラジカルの誕生、存在が確認されます。
ここに、ある一定の濃度の「脳を守る漢方薬#1」(9種類の生薬を一定の比率で混合したもの。この「脳を守る漢方薬」については後で詳しく述べます)の溶液をESRの中に入れて、同様にスーパーオキシド・ラジカルを発生させてみました。図8‐Bがその結果です。大きな4つのシグナルが徐々に小さくなり、最後には波形が平坦になってしまい、発生した悪魔の酸素ナンバー2・スーパーオキシド・ラジカルは、この漢方薬によって完全に消去、消滅させられてしまうことがおわかりだと思います。「脳を守る漢方薬#1」の濃度と、スーパーオキシド・ラジカルの量の相関関係を示したのが図8‐Cです(引用文献②)。
以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。