(5)心を開いて積極的に生きる

ボケを予防する6ヵ条

最後に、ボケを予防するための漢方薬の選び方と、食事や日頃の心がけについて、あらためて整理しておきましょう。

(5)心を開いて積極的に生きる

 寝たきり状態などにならないために身体的な健康に注意を払うのはいうまでもありませんが、精神面の健康にも留意してください。基本的な心構えを挙げておきましょう。

・いつも前向きに明るい気持ちを忘れずに

 老年期になると、うつ病や心気症になる方が多いものです。うつ病は感情の障害、心気症は神経症の一部と考えられます。痴呆症の初期は、うつ状態を示すことが多いので、これは痴呆症の前兆と考えられていましたが、両者はまったく別の病気で、うつ病から痴呆症に移行するという直接的な関連はありません。ただ、うつ状態が続くと、日常生活の行動のすべてが消極的になってしまいます。ことに寝たきり状態に近い形になると、脳細胞死のスピードが加速されることになり、間接的に痴呆症につながることはまちがいありません。努めて前向きに、明るい気持ちを忘れないことは、痴呆症の予防につながります。

・一生続けられる趣味を持つ

 音楽や絵画の鑑賞、草花の手入れなど、1人でできるものでもかまいませんが、友達や家族と一緒にできる趣味なら、なお結構です。

・孤独にならない

 1人で過ごす時間が長いと、どうしても気持ちが消極的になってしまいがちです。すると、脳細胞も活力を失ってしまいます。他者とのつながりを大切にしてください。相手は同性でも異性でも結構です。対話でき、お互いに支えあう関係が築ければ理想的です。

以上、岡山大学 医学博士 大山博行著 「脳を守る漢方薬」より引用
詳しくは、光文社カッパブックス「脳を守る漢方薬」を御一読ください。

目次

プロローグ - ボケずに100歳まで生きるために

第1章 ボケがここまでわかってきた

第2章 脳細胞は自殺する

第3章 老化の原因は「活性酸素」だった

第4章 漢方薬の驚異のボケ防止作用

第5章 病気を未然に防ぐ「養生(ようせい)の法」

第6章 幸せになるための3つの処方箋

エピローグ - ボケを予防する6ヶ条

あとがき-謝辞に代えて

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認知症、アルツハイマー病、脳血管障害に、光明、最先端科学で、実証された、漢方薬の効果が明かされる。

「脳を守る漢方薬」

エビデンスの解説、紹介
医学博士 大山博行

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